ハッキング23 ページ24
降谷side
降「それは本当か!?」
『えぇ。間違いない、確かな情報よ。』
大声で聞き返した俺に対して冷静に返すA。しかしその表情は険しい。
『近いうち、組織の者が公安にノックリストを盗みに来る。』
彼女のハッキングの腕を信じていない訳ではない。むしろ、Aの腕は世界一だと思っている。それでも信じがたいことだ、組織が公安に手を出すなんて。
降「・・・分かった。俺は一度公安に出向き、そのことを伝えよう。ノックリストを奪われるわけにはいかない。Aはどうする?」
もし彼女の力が借りられるのなら、とても心強い。期待を込めて聞いてみる。
『私の力が必要なんでしょう?もちろん手を貸すよ、降谷さんが捕まったりしたら嫌だし。・・・何より、恋人のピンチを救うなんて、最高でしょ?』
Aが不意に放ったその一言に愛おしさが込み上げてくる。
そう、俺とAは交際を始めた。その上で、お互い約束をした。1、聞かれたことには素直に真実を述べること。2、公安以外の依頼を受ける際は連絡すること。3、事件に巻き込まれたら連絡すること。4、敬語はなし。この4つだ。
降「・・・ありがとう、助かるよ。それじゃ、公安に向かおう。車を取ってくるから準備でき次第降りてきてくれ。」
『分かった。精一杯役に立つわ。』
不敵に笑みを浮かべるAの前髪をかき分け、白い額にチュッと唇を当てる。
降「・・・フッ、顔真っ赤だぞ。」
顔をりんご色に染めた可愛らしい恋人に背を向け、玄関へと歩き出す。・・・後ろから小さく聞こえる抗議の声は無視だ。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーー✂
降「俺は部下に説明してくる。お前は車で待っていてくれ。」
『了解。気を付けてね、降谷さん。』
降「ああ、君こそ、勝手に何処かに行かないように。」
そう言って笑い合っていた自分はまだ知らなかった。この後、あんなことが起きるなんて・・・。
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てふてふ(プロフ) - わー、すみません。ありがとうございます! (2019年7月18日 20時) (レス) id: dcfdec1ad5 (このIDを非表示/違反報告)
葉月 - 超記憶能力ではなく、瞬間記憶能力ですよー (2019年7月18日 16時) (レス) id: 805b324c62 (このIDを非表示/違反報告)
ぷぅ(プロフ) - いえいえ、訂正ありがとうございます(*^-^*)この作品大好きなのでこれからも楽しみにしてますね(*^_^*) (2019年5月29日 0時) (レス) id: b4f5c0261e (このIDを非表示/違反報告)
てふてふ(プロフ) - まじですか!すいません、そのとこだけ書き直させて頂きます!すいません! (2019年5月27日 19時) (レス) id: dcfdec1ad5 (このIDを非表示/違反報告)
ぷぅ(プロフ) - 蘭達が通ってるのは帝丹高校で間違いないんですけど、蘭達は17歳なので3年生ではなく2年生ですよ(´∀`) (2019年5月27日 13時) (レス) id: b4f5c0261e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:てふてふ | 作成日時:2019年3月28日 21時