70.空。 ページ20
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大我が卒業して、私は無事3年生になった。
それと同時に私達は同棲を始めた。
…それもすごく高級なマンションの一室で。
「すっごい……」
都会に住んでた時はマンションで暮らしてたけど、こんなに広くて綺麗な所は初めてだ。
「何突っ立ってんの？」
クスッと笑った大我が私の前を通り過ぎる。
親は同棲を反対しなかった。
寧ろ、弟である北斗と交際していたという事実があったから、離れた方がいいとのことだった。
北斗自身も、私のことを姉として見るのはまだ難しいと言っていた。
それだったら一層、離れた方が北斗の為にもなると思った。
「A？」
「…あ、ごめん。」
新品のソファーに座って私のことを不思議そうに見る大我の隣に座る。
「大丈夫？」
「うん、ちょっと考え事してただけ。」
「そ？…あ、ベランダ出てみる？」
立ち上がってベランダに向かう彼に付いていく。
ベランダに出ると、心地良いそよ風が頬を撫でた。
空を見上げれば、雲がちらほらと広がっている。
「…私、空は快晴よりも雲が少しある方が好きだな。」
「何？いきなり。」
大我はフッと笑って、同じように空を見上げる。
「…確かに、この空綺麗だね。」
そう呟く彼に、そっと頷いた。
「A。」
「ん？」
名前を呼ばれて振り向くと、大我と目が合う。
「ずっと一緒にいようね。」
「うん、勿論。」
微笑むと、大我は私の背中に手を回して抱き寄せる。
そして、綺麗な空に見守られながら、私達はどちらからともなく唇を重ね合った。
fin...
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和ッフル(プロフ) - yamayama0509021さん» 嬉しいです！ありがとうございます！！ (2021年2月5日 10時) (
レス) id: 287052cd16 (このIDを非表示/違反報告)
yamayama0509021(プロフ) - 一瞬で読み終えてしまいました！！！面白かったです！！！これからも楽しみにしてます！！ (2021年2月4日 23時) (レス) id: f5163d79d0 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：和ッフル
| 作成日時：2020年10月17日 21時
