67.幸せに。 ページ17
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次の日の朝。
毎朝一緒に家を出てたけど、今日は先に行ったみたいだ。
まぁ…仕方ないよね……。
ひとりで家を出て学校に向かった。
教室にも寄らず真っ直ぐ屋上へ続く階段を駆け上がった。
「…大我。」
屋上に出ると既に大我が待っていた。
「おはよ。」
そう言って微笑む大我におはようって返して、駆け寄る。
「ちゃんと話し合えた？」
「…うん。」
俯く私の顔を覗き込んでくる大我。
「何？やっぱり北斗がよかった？」
「違うよ！」
てか、北斗って名前で呼んだ…。
「…なんか、私だけ幸せになってもいいのかなって。
北斗はあんなに苦しそうだったのに……」
「…好きな人には幸せになってほしいよね。」
「当たり前！」
「じゃ北斗も思ってんじゃない？
Aに幸せになってもらいたいって。」
そういえば、北斗言ってた。
"幸せになれよ"って……。
「A。」
ギュッと抱きしめられる。
「俺今度こそ、好きな人を幸せにしてあげたいんだ。」
「大我……」
神様。
幸せになってもいいですか？
不幸体質な私が、幸せを手に入れてもいいのでしょうか？
その時、視界がグラリと歪む。
「っ…大我、待って…」
「ん…？」
大我の腕の力が緩むと同時に、その場にへたり込む。
「A！？」
「はぁっ……」
呼吸が苦しくなる。
私の身体もそろそろ限界なのかもしれない。
私の名前を必死に呼ぶ大我の声を聞いたのを最後に、意識を手放した。
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和ッフル(プロフ) - yamayama0509021さん» 嬉しいです！ありがとうございます！！ (2021年2月5日 10時) (
レス) id: 287052cd16 (このIDを非表示/違反報告)
yamayama0509021(プロフ) - 一瞬で読み終えてしまいました！！！面白かったです！！！これからも楽しみにしてます！！ (2021年2月4日 23時) (レス) id: f5163d79d0 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：和ッフル
| 作成日時：2020年10月17日 21時
