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『ただいまー』
「あ、おかえりA。」
『ごめんなさい、ちょっと遅くなりました。』
アニメやドラマでよくあるフレーズ。
「ご飯とお風呂どっちにする?」と聞かれる。
もちろんご飯。
『美味しそう…本当に五条さん料理上手ですね。』
「Aが美味しいって言ってくれるから頑張っちゃうんだよね〜」
キラキラ輝いて見えるご飯に誘われて、スーツを脱ぐ事もせずそのまま椅子に座った。
ずっと使ってた炊飯器で炊いたご飯も何故か今まで以上に美味しい。
『五条さんの術式ってご飯美味しくするとかですか?』
「ん〜僕のは無限って言うんだけど、多分伝わんないから説明しない。」
『五条さんっていくつなんですか?』
気になっていたことを聞いてみた。
「28。Aは?」
『26です。』
「家族は?」
『孤児なので親も親戚もいない、ちなみに彼氏もいない独り身です。』
「聞かない方が良かったかな?」
『別になんとも思ってないので大丈夫ですよ。』
気を遣ってくれたのか、会話は別の話題に変わった。
コッチの世界の情勢や、お互いの仕事の話。
五条さんの仕事は本当に変わった仕事であちこち飛び回っているらしい。
『食器片付けるんで先にお風呂行ってください。』
「A明日も仕事でしょ?早く休んでよ。」
『明日土曜日なんで休みです。』
「あ、そっか。」
五条さんがお風呂に行ってから考えた。
いつも1人分だからそんなに大した事無かったけど、2人分の食器洗うのは少し面倒。
いつまでここにいるかわからないけど、明日は食洗機買いに行こう。それだけで洗い物の手間は省けるし、ゆっくり出来る時間も増える。
そんな事を考えつつも、食器を洗った。
全部洗った後にテーブルの上にコップが1つ残っていた。
これで最後、と濡れた手でコップに手を伸ばしたのが悪かった。
つるっと滑って床に叩きつけられるコップ。
ガシャンという音と共に割れてしまった。
…あーあ、こいつはスタメンだったのに。
「大丈夫?」
『え、あぁ…割れちゃいました。』
「Aに怪我はないかって意味で聞いたんだけど。」
慌てて出てきてくれたのだろうか。首からタオルをかけてパンツ1枚で駆け寄ってくれた。
『すごいですね…筋肉。』
「触る?」
『流石にやばいでしょ、』
「いいよ触っても。」
『か、揶揄わないで下さい…』
自然と視界に入ってしまう肉体美。
やっぱり只者じゃない。
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くまこ(プロフ) - ルイさん» 500票目!一気読みお疲れ様でした!本当にありがとうございます✨ (2022年1月31日 19時) (レス) id: 906efc68a2 (このIDを非表示/違反報告)
ルイ(プロフ) - 500票目失礼します!書き方もストーリーも好みで一気に最後まで読んでしまいました…!素敵な作品をありがとうございます! (2022年1月31日 1時) (レス) @page37 id: dd88096f0d (このIDを非表示/違反報告)
くまこ(プロフ) - ひなりさん» 最後まで読んで頂きありがとうございます!やっぱりトリップして来てほしいですよね…同感です笑 コメント頂いたので必ず番外編も書きたいと思います!ありがとうございました☺️ (2021年11月26日 13時) (レス) id: 73baee915b (このIDを非表示/違反報告)
くまこ(プロフ) - むぅさん» 最後まで読んで頂きありがとうございます!続編も考えたのですが終わりどころ見つけられず諦めてしまいました💦番外編!期待されたら書くしか無いですね!しばらくお待ちください!必ず書きます!ありがとうございました☺️ (2021年11月26日 13時) (レス) @page30 id: 73baee915b (このIDを非表示/違反報告)
ひなり(プロフ) - 完結おめでとうございます!私の家にも五条先生がトリップしてきたらいいのに……と思いながら楽しませていただきました笑もしお時間あるときがありましたら、番外編を書いてくださると嬉しいです!!本当に面白かったです!これからも作品楽しみにしています! (2021年11月26日 7時) (レス) @page30 id: 51dad2d676 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:くまこ | 作成日時:2021年10月9日 19時