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私がお風呂から上がると五条さんは電話中だった。




「…頼んだよ。あ、A上がってきたから。」




気にしないで続けて、と小声で伝えると手招きされた。
隣に座ると画面を操作してビデオ通話に切り替えた。




「やっほ〜傑。久しぶり。」

「顔を見るのは久しぶりだね。元気そうでよかったよ。」

「見て、Aだよ。」




急に向けられる画面。
端に小さく自分の顔が映る。




『待って、スッピンだし!』

「大丈夫Aは寝顔も全部可愛いから。」

「……付き合ってないんだよね?」

「うん付き合ってないよ。ほらA、僕の親友。」




渋々挨拶だけを交わした。
画面に映る傑さんという方もまたイケメンでして……


類は友を呼ぶってこの事か……納得。




『…傑、さん』

「なんだい?A。」

『え、あ…いや呼んだだけです…』

「はは、面白いね。どう?悟は迷惑かけてないかな。」

『毎日美味しいご飯作ってくれて幸せです。』

「悟が、ねぇ……」




恥ずかしくなって携帯を返した。

電話で話す2人が本当に親友なのは口調や表情でわかった。付き合いはそこそこ長いらしい。


それから10分ぐらい話して電話を切った。

五条さんは久しぶりに親友の顔を見れたのが嬉しかったのか、鼻歌を歌いながらとてもいい表情をしていた。




『仲良しなんですね。』

「仲良しなんてモンじゃ表せないよ。傑は寂しんぼだし、僕がいなくて悲しんでるんじゃないかな?」




親友と呼べる友達がいない私にとっては羨ましかった。

私がいなくなったとして、悲しんでくれる人はいるのかな。




「A難しい顔してるけどどうしたの?」

『え?いや、考え事です。』

「…僕はAが急にいなくなったら寂しいよ。」




どういう事か聞こうと思ったのに、五条さんは逃げるようにお風呂へ行ってしまった。


元々住む世界が違う。いつかは離れ離れになってしまうのに、そんな事言わないでよ。





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くまこ(プロフ) - ルイさん» 500票目!一気読みお疲れ様でした!本当にありがとうございます✨ (2022年1月31日 19時) (レス) id: 906efc68a2 (このIDを非表示/違反報告)
ルイ(プロフ) - 500票目失礼します!書き方もストーリーも好みで一気に最後まで読んでしまいました…!素敵な作品をありがとうございます! (2022年1月31日 1時) (レス) @page37 id: dd88096f0d (このIDを非表示/違反報告)
くまこ(プロフ) - ひなりさん» 最後まで読んで頂きありがとうございます!やっぱりトリップして来てほしいですよね…同感です笑 コメント頂いたので必ず番外編も書きたいと思います!ありがとうございました☺️ (2021年11月26日 13時) (レス) id: 73baee915b (このIDを非表示/違反報告)
くまこ(プロフ) - むぅさん» 最後まで読んで頂きありがとうございます!続編も考えたのですが終わりどころ見つけられず諦めてしまいました💦番外編!期待されたら書くしか無いですね!しばらくお待ちください!必ず書きます!ありがとうございました☺️ (2021年11月26日 13時) (レス) @page30 id: 73baee915b (このIDを非表示/違反報告)
ひなり(プロフ) - 完結おめでとうございます!私の家にも五条先生がトリップしてきたらいいのに……と思いながら楽しませていただきました笑もしお時間あるときがありましたら、番外編を書いてくださると嬉しいです!!本当に面白かったです!これからも作品楽しみにしています! (2021年11月26日 7時) (レス) @page30 id: 51dad2d676 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:くまこ | 作成日時:2021年10月9日 19時

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