偽装交際 ページ4
和也「いや、付き合うってあれですよ？さっきみたいに、見かけ上はってことです」
『えっと…；』
まだ頭の中は混乱している。
和也「俺たちが付き合ってることにしておけば、さっきの男みたいなのは来ないでしょ」
『…確かに』
納得しかけた自分に、こら、真面目に考えろ、と言い聞かせる。
和也「家賃は俺、その他生活費は折半、家事はAがやるってことでどうです？」
淡々と条件を述べられ、私はわけも分からないまま黙っていると、彼は首を傾けて私の顔を覗いた。
和也「俺と一緒に暮らすの嫌？」
このとき、不覚にもかわいいと思ってしまった。
『嫌、とかではなく…本当にいいのかなって…；』
和也「こっちおいで」
手招きをされてついていくと、彼がある一室のドアを開けた。
和也「ここ、使ってない部屋なんです」
確かに、ダンボールやゲームなどが雑に置かれているだけの部屋だ。
和也「片付けて、ここにAの荷物運んで、ベッドも置いてさ、住めばいいよ」
『…そうですね』
ぼそっと口に出してしまい、ハッとする。
彼はニンマリ笑って、私を見る。
和也「じゃ、決まりね(笑)」
『いえっ、そのっ；』
和也「はーい、これからよろしくね〜握手握手」
彼は私の手を取り、雑に振る。
『だからっ；』
ピンポーン、とインターホンが鳴る。
和也「おっ、はやいな。もうピザが届いた」
彼は一瞬だけ玄関に向かい、届いたピザを持って戻ってきた。
和也「まー食べましょ。今日は俺たちの記念日なんで」
リビングのテーブルにピザを置き、飲み物を冷蔵庫から取り出す。
『なんの記念日ですか？；』
和也「俺たちの"偽装交際"がスタートした日です(笑)」
こうして、私たちは"偽りの交際相手"となったのである。
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ayane(プロフ) - kazu_LOVE0617さん» ありがとうございます(；；)いえいえ！反応いただけて励みになります！ (2019年10月16日 21時) (
レス) id: 39d061f7d7 (このIDを非表示/違反報告)
kazu_LOVE0617 - こんばんは♪ ニノとひまわり畑のデートなんてロマンチック過ぎです(#´∀`#)ρ なんかこのお話すごくリアルで面白いのでついつい読んでしまいます（＊＾＾＊）ニノに告白された主人公ちゃん二人はどうなるんだろう…楽しみにしています！何回もコメントしてすみません。 (2019年10月15日 22時) (レス) id: d8e7581800 (このIDを非表示/違反報告)
ayane(プロフ) - kazu_LOVE0617さん» 二宮さんの嫉妬かわいいですよね！笑 (2019年10月14日 21時) (レス) id: 39d061f7d7 (このIDを非表示/違反報告)
kazu_LOVE0617 - きゃー(*^∀^*)にのちゃんが嫉妬しちゃった/(#A#)\たまらん(*＾∀＾*) 何はともあれにのちゃんが嫉妬するってかわい過ぎ。ヤバイわー(*^∀^*) いつも更新されるの楽しみにしながら待っています！頑張ってください(*^∀^*) (2019年10月13日 21時) (レス) id: d8e7581800 (このIDを非表示/違反報告)
ayane(プロフ) - kazu_LOVE0617さん» 更新は一日二話できるように頑張ってます！(笑)これからも頑張りますね！ (2019年10月13日 21時) (レス) id: 39d061f7d7 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ayane
| 作成日時：2019年10月2日 20時
