出会い ページ30
ー江戸時代ー
ある夜。
俺は滅却師に追われていた。
狐の姿で命からがら逃げたものの、体はボロボロだった。
俺は神社にたどり着き倒れた。
ドサッ…
まだ滅却師は近くにいるはずだ…
しかし、体が動かない。
咲「…狐？」
月の光に照らされた美しい女性が俺を見下ろす。
服装からして、滅却師だ。
俺はグルルルと唸り声を上げ、威嚇した。
咲「待って！何もしないわ！ひどい怪我してる…」
彼女は俺に手を当てると、光を放った。
傷がふさがっていく。
俺は人間の姿に戻った。
咲「え…？人間…？」
和也「…っ」
その場から逃げ出した。
咲「きれいな人…」
それが、咲と初めて会ったときのこと。
・
・
・
・
うっかりしていた。
滅却師に人間の姿まで見られるなんて…
数日後、彼女が神社に来た。
赤い桜柄の番傘を差していた。
咲「あ、こんにちは(笑)」
まるで俺のことを待っていたかのように、俺を見て嬉しそうに笑った。
咲「怪我の具合はどうですか？」
和也「ああ…うん。大丈夫ですよ」
咲「良かった〜(笑)」
和也「 どうして俺を助けた？」
咲「あなたが私の一族で噂の『化け狐』でしょ？一度お会いしてみたかったのよ。あなたがどんな人か気になって(笑)」
和也「俺は人じゃない。君も見たでしょ？」
咲「まあそうですけど、今は人の姿をしていますから、いいでしょう？」
和也「あなたは俺の敵だ。こうして馴れ合うのもやめた方がいい」
そのとき、彼女はふっと笑う。
咲「嫌です(笑)」
和也「…」
咲「私、家業のせいで友達いないんです。友達になってくれませんか？」
和也「…仲間に知らせたら殺しますからね」
咲「知らせませんよ(笑)」
こんな人間は初めてだった。
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ayane(プロフ) - まっきぃさん» 初めてのコメントありがとうございます！最後まで読んでいただいて感謝です(；；)次回作もよろしくお願いします！ (2019年8月21日 20時) (
レス) id: 39d061f7d7 (このIDを非表示/違反報告)
まっきぃ(プロフ) - 完結おめでとうございます！コメントは初めてかな。妖狐の二宮さんにどハマりしてしまい、ずっと読んでました(^O^)結末は悲しかったけど、主人公がずっと笑顔で入れて良かったと思ってます。次回作も読みますね！！ (2019年8月21日 20時) (レス) id: cc514bee80 (このIDを非表示/違反報告)
ayane(プロフ) - 香織さん» 頑張ります！ (2019年8月14日 20時) (レス) id: 39d061f7d7 (このIDを非表示/違反報告)
香織 - 更新頑張ってください (2019年8月14日 8時) (レス) id: 482ce168b0 (このIDを非表示/違反報告)
香織 - ↓出血多量も含まれます (2019年8月13日 21時) (レス) id: 482ce168b0 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ayane
| 作成日時：2019年8月9日 20時
