未来 ページ27
夜。
俺は屋敷の屋根の上に座り、空を眺めていた。
俺はあれから、生き延びることだけを考えてきた。
もっと、もっと術者の魂が必要だ。
もう人間に恋はしない。
そう思っていた。
だけど────────────
誰かが俺の肩を叩く。
『和也さん!こんなところにいたんですね」
彼女が現れた。
最初は敵だった。
しかも、俺の求めている魂そのものだった。
彼女がほしい。
そう思っているうちに、彼女の強さに惹かれてしまった。
和也「月を眺めていたんです」
『わぁ…綺麗ですね(笑)』
俺はまた、人間に恋をしたんだ。
和也「…」
『どうかしました?』
和也「いや、別に」
彼女がおもむろに口を開いた。
『未来って…どうなっているんですかね』
和也「…未来?」
『何十年、何百年先でも、あの空の月と星は光り続けているのでしょうか?』
どこかで聞いたことのある台詞だった。
思い出した、あのとき"彼女"も同じ台詞を…
和也「…どうだろうね」
『そうですよね。そんなこと聞かれてもわからないですよね(笑)』
和也「でも200年前と全く同じですよ」
『へぇ〜、変わってないなんてすごいですね(笑)』
和也「…」
『大丈夫ですか?体調でも…』
俺は彼女を見つめた。
『…?』
俺はそっと彼女に口づけをした。
『───────え』
和也「あなたは…生きてください」
パキッ
ドサッ…
俺が指を鳴らすと、彼女は気を失った。
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ayane(プロフ) - まっきぃさん» 初めてのコメントありがとうございます!最後まで読んでいただいて感謝です(;;)次回作もよろしくお願いします! (2019年8月21日 20時) (レス) id: 39d061f7d7 (このIDを非表示/違反報告)
まっきぃ(プロフ) - 完結おめでとうございます!コメントは初めてかな。妖狐の二宮さんにどハマりしてしまい、ずっと読んでました(^O^)結末は悲しかったけど、主人公がずっと笑顔で入れて良かったと思ってます。次回作も読みますね!! (2019年8月21日 20時) (レス) id: cc514bee80 (このIDを非表示/違反報告)
ayane(プロフ) - 香織さん» 頑張ります! (2019年8月14日 20時) (レス) id: 39d061f7d7 (このIDを非表示/違反報告)
香織 - 更新頑張ってください (2019年8月14日 8時) (レス) id: 482ce168b0 (このIDを非表示/違反報告)
香織 - ↓出血多量も含まれます (2019年8月13日 21時) (レス) id: 482ce168b0 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ayane | 作成日時:2019年8月9日 20時