動揺 ページ36
『あ、その…はい；』
やだ…なんで私、こんなに動揺してるの？
潤「ん？どうかした？」
至近距離の彼の顔が、ちゃんと見れない。
『いえっ、なんでもな─────────』
立ち上がろうとすると、彼が私の手を取る。
『まつ…もと…さん？』
潤「…いや、かわいいなって」
『…冗談はやめてください』
潤「冗談なんかじゃないよ」
長いまつ毛の奥の大きな瞳が私をとらえる。
私は何も言えなくなる。
彼の手に力が入り、距離が縮まっていく。
『…っ』
私はバッと振り払い、立ち上がる。
潤「Aちゃん…？」
『…ちょっと御手洗に』
私はトイレに入り、ドアにもたれながら息を吐いた。
…ダメだ。
恋なんてするもんじゃない。
あのとき、痛感したはず。
だからこれは、恋じゃない。
・
・
・
・
恋は夢を見ているのに似ている。
いつか、醒めてしまうものだ。
私はあの日、嫌という程それを味わった。
出勤途中にそんなことを考えながら、道を歩く。
朝から大学生の若いカップルが目の前を歩いている。
今日幸福そうなカップルだって、明日はどうなるかわからない。
そんなことを考えてしまうのは、あれから1年が経っても、やっぱりまだ心に傷があるからだろう。
『…じゃあどうしたらいいの』
ぼそっと呟き、ため息をつく。
慧「おはようございます。Aちゃん、年明けからため息〜？」
気づくと、隣に伊野尾くんが立っていた。
『おはよ。年明けだろうがため息をつきたくなるときだってあるでしょ』
慧「無理はしないでくださいね(笑)」
にこっと笑う彼は、こんなに感じの悪い私にいつも優しい言葉をかけてくれる。
それは、あの5人だってそうだ。
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ayane(プロフ) - AKIさん» お優しいお言葉ありがとうございます(；；)そうですよね。大学に通えていることに感謝して、精一杯頑張ろうと思います！更新も頑張ります！(笑) (2019年7月10日 8時) (
レス) id: 39d061f7d7 (このIDを非表示/違反報告)
AKI(プロフ) - お疲れ様です！お話も気になるんですが、ニノが、会いに行くなんて以外！大学、、いいなあ〜私は、行きたくても行けなかったので、、学生生活謳歌してください。更新は待ちますので、身体に気をつけて！ (2019年7月9日 21時) (レス) id: fd77900a42 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ayane
| 作成日時：2019年7月6日 9時
