渡さない ページ14
今日はTAの仕事がない日。
俺は研究室を出て、大学の門に向かう。
そこに、見たことのある人が立っていた。
そうだ、あの人はAちゃんの…
その人は俺を見つけると、真っ直ぐ俺のところに歩いてきて、言う。
和也「こんにちは。俺は二宮です。伊野尾くんでしたっけ？」
慧「こんにちは、伊野尾です(笑)」
和也「いつ出てくるかわかんなかったんですけど、見つかってよかったですよ」
慧「あ、Aさんなら──────────」
和也「違う違う、俺は君に用があんの」
Aちゃんじゃなくて、俺に…用が？
慧「何のご用でしょう？」
和也「…ちょっと話そうか」
・
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・
俺たちは大学の近くの喫茶店に入った。
慧「あの、今日はどういう…？」
二宮さんはブラックのアイスコーヒーをストローで飲む。
和也「Aのこと好きなら諦めてもらおうと思って」
唐突な言葉に俺は動揺を隠せない。
慧「ど、どうしてそんな…俺がAちゃ…Aさんのこと好きってわかるんですか」
和也「普通家まで送るかよ」
彼はテーブルに肘をつきストローを弄りながら言う。
慧「…好きだったらどうして諦めなきゃいけないんですか」
和也「…そんなの決まってんだろ」
彼は冷たい目線を俺に向ける。
和也「お前みたいなガキにあいつを渡したくないからだよ」
慧「が、ガキ…って」
和也「んじゃ、何？あいつを支えられんの？」
慧「…支えます」
和也「院生なのに？金あんの？」
慧「…今は、ないですけど、いつかは就職して…」
和也「ﾊｯ」
彼は呆れたような表情で、口の片側だけを上げて笑った。
和也「やっぱガキじゃねぇかよ」
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ayane(プロフ) - AKIさん» お優しいお言葉ありがとうございます(；；)そうですよね。大学に通えていることに感謝して、精一杯頑張ろうと思います！更新も頑張ります！(笑) (2019年7月10日 8時) (
レス) id: 39d061f7d7 (このIDを非表示/違反報告)
AKI(プロフ) - お疲れ様です！お話も気になるんですが、ニノが、会いに行くなんて以外！大学、、いいなあ〜私は、行きたくても行けなかったので、、学生生活謳歌してください。更新は待ちますので、身体に気をつけて！ (2019年7月9日 21時) (レス) id: fd77900a42 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ayane
| 作成日時：2019年7月6日 9時
