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すれ違い空回り ページ18

先輩に、真っ直ぐ家に帰る予定と伝えてしまったのが昨日の事。図書室の中を伺い、今日も誰もいないのを確認して扉を開ける。
ごめんなさい先輩、わたし先輩に嘘をつきました。

スカートが捲れないように押さえて椅子に座り、今日はどの教科にしようかとスマホをマナーモードに設定する。

そういえば昨日は6時に追い出されてしまったから時間に気を付けなければいけない、と壁に掛けられた時計を見る。今からなら2時間ほどは勉強出来そうだ。

その前に、先生に残ることを伝えにいこうと荷物を持って職員室へと向かった。


​───────​───────
(乙夜目線)


ホームルームが終わり、帰る支度をする。
勉強する暇があるなら駅前に行くかボールに触れたい。
Aちゃんは家で勉強するっつってたし、今日は大人しく家に帰ろうと席を立つ。
堅苦しく留められたシャツの第一ボタンを開けて教室を出れば同じクラスの女子が俺の袖を引いた。

「乙夜ー、カラオケ行かん?」
「あー…」

正直アリだな、と思い頷こうも、ふと、前に付き合っていた人がチラついた。
頬を叩かれたときの痛み、痺れも別れた原因もしっかり覚えている。

「やっぱ浮気はダメだから、パース。」
「え、乙夜フリーじゃないの?」
「もう既に狙ってる子いんだわ。ばーい」

ひらひら、と手を振りながら階段を降りていけば、見たことのある一年が前を歩いていた。
その背に向かって声をかける。

「あー…待って。名前なんだっけ、Aちゃんとよくいる子」
振り向くはこの前ジュースを奢った子。
私?とでも言いたそうに自分を指さしていた。

「ちゅーす。一人?」
「お疲れ様です…!今は一人です」

目。期待するようなその目は今まで何回も見てきた。
遮るように「Aちゃんは?」と、問いかける。

「Aなら図書室だと思います。なんか家にいると集中出来ないとかなんとか、って、先輩?」

今日は帰るって言ってなかったっけ、それだけ聞いて踵を返す。

図書室の扉を開けると、換気の音だけが響き人の気配はない。
後頭部を掻き、ポケットから端末を取り出してAちゃんとのトーク画面を開く。
今朝のおはようの挨拶で会話は終わっており、試しにメッセージを送って少し待っても既読はつかない。
教室に行くのを極端に嫌がるAちゃんを困らせるわけにはいかないと、今日二人きりじゃなくても誰か誘ってカラオケ行っとくべきだったな、なんて後悔しながら大人しく図書室の扉を閉めた。

無防備コール→←寄り道



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設定タグ:ブルーロック , 乙夜影汰 , 夢小説   
作品ジャンル:アニメ
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ちえ - 乙夜の誕生日気がついてたら終わってた。 (12月9日 19時) (レス) id: ce10ab680a (このIDを非表示/違反報告)
るあちぇ - 先輩後輩系だいすきなんだが!?しかも後輩が女子側のやつがだいすきです、!この作品最高です!!更新頑張ってくださいねー!!! (9月6日 20時) (レス) id: b2fdbadc01 (このIDを非表示/違反報告)
そらちゃま - えーんTTめっちゃすてきです・・・!更新楽しみにしてます! (5月19日 15時) (レス) @page19 id: 46f4834660 (このIDを非表示/違反報告)
融点(プロフ) - 死ぬほど好きです、めちゃくちゃ好きです……。更新応援しています……!! (2023年4月6日 18時) (レス) @page18 id: 6f6f2e1e89 (このIDを非表示/違反報告)
もか@無気力(プロフ) - BAB子さん» いえいえ、自分もついうっかり外し忘れちゃう事とかあるので!皆で教えあっていきましょう💪 (2023年3月27日 20時) (レス) id: 611339ddb1 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:BAB子 | 作成日時:2023年3月23日 22時

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