307＊す…す… ページ22
【鉄平サイド】
「俺、ルナちゃんにしか言わないよ…」
ルナちゃんを後ろから抱き締めて
彼女の髪に顔を埋めて
精一杯、喉から声を絞り出す
「鉄平…さん…？」
ルナちゃんが戸惑ったように俺の名前を呼んだ
そりゃそうだ
だって、いつもの俺ならこんなことできねぇもん
彼女に可愛いと言うことさえも
彼女のこめかみにキスをすることさえも
彼女と手を繋いで歩くことさえも
こうして、ベッドの上で後ろから抱き締めることさえも
これが初恋って訳じゃないのに
どうも恥ずかしくなってきちまって
でもさぁ…
やっぱこのままの俺じゃ、ルナちゃんとの関係が絶対進展しないと思うんだよねー！！
それにこの前ココに『これくらいのことできなきゃね』みたいな感じで、ほっぺちゅー見せつけられたじゃん？
そん時俺、素直に『やっべー…』って思った訳
よ！
だから今日はちょっと頑張ってみたんだけど
これはこれでやっべー…
ルナちゃん良い匂い！細い！
触り心地とかめちゃくちゃ良い！
はぁ…一生離したくねぇ…
「…鉄平さん、なんか今日おかしいですよ？」
さすがの彼女も不審に思ったのか、ほっぺを少し赤くして振り返った
その青い瞳…たまんなく好きだ…
抱き締める腕に力を入れる
「ねぇ…ルナちゃん…俺、もうどうすれば良いんだろう…」
「どう…？何か悩み事でも？」
「悩み事って言うか…まぁ、そうだねぇ…」
そう答えると、彼女は体勢を変えて俺と向き合う形になった
そして俺の手を握り、満面の笑みを浮かべる
「私で良かったら、どうぞ話してください！鉄平さんの力になりますから！」
ルナちゃんの笑顔に、思わず目を見張った
胸がきゅぅっと締め付けられる
体がムズムズして、どうも落ち着かない
これは…あれか！？
言うべきか！？ ついにその時が来たのか！？
緊張で、僅かながら唇が震える
心臓が早鐘を打ってうるさい
彼女の頬に手を当て、するりと撫でてやった
「ん…鉄平さん…？」
「ル、ルナちゃん…あの、さ…」
おずおずと口を開く
言え、言うんだ俺！ 頑張れ！！
「俺…ルナちゃんのことがっ…」
キョトンとしてる彼女
俺の目を見つめている
「す…」
「す？」
「す…」
「す？？」
ﾊﾞｧﾝ！！
「おーい！！鉄平いるかぁーーー！？！！」
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うたプリ大好き?(プロフ) - 続き気になっています この作品はもう更新されないのでしょうか？ (8月26日 22時) (
レス) @page33 id: de2c41cb59 (このIDを非表示/違反報告)
零 慈-ﾚｲ ｼﾞ-（元：零ｰﾚｲｰ）(プロフ) - 私も１から読ませてもらってます！とても与作さんやそのほかのキャラへの愛を感じる作品だなあ、と感心してます･･･。作者さんのペースで良いので、頑張ってくださいね！ (2020年12月9日 20時) (レス) id: 7c94df9960 (このIDを非表示/違反報告)
うたプリ大好き?(プロフ) - 続き気になっています！更新停止状態のままですが更新はされるのでしょうか？ (2020年9月20日 22時) (レス) id: 48370e286a (このIDを非表示/違反報告)
青(プロフ) - １から見させてもらっています とても面白いです ありがとございます (2020年9月17日 22時) (レス) id: 09e4e6eb84 (このIDを非表示/違反報告)
承太郎の帽子(プロフ) - お久しぶりです！この間にゃんこさんの小説を最初から読んでいったらトリコ熱がまた上がっていきました！！更新遅くても首を長くして待っています！ (2020年1月13日 11時) (レス) id: dbaa959796 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：にゃんこ | 作成日時：2019年6月29日 13時
