306＊ベッドタイム ページ21
「ここが俺だけの再生所だよ」
鉄平さんが私の背中を押し、入るよう促した
内装は、バーカウンターのような机と椅子
カウンターの中にある棚には、薬やら再生植物やらが入ってる容器が並んでいる
後はソファとか、他の部屋に通じる扉とか…
「あっ！」
窓に駆け寄り、ゆっくりと開けた
「わぁ…見晴らしは最高ですね！」
「師匠の再生所はマザーウッドの中にあるからね。窓開けても日光が入ってこないのが難点なんだよ…」
「ですよねぇ…おかげで洗濯物干すのも大変だし…」
あの果てしない螺旋階段を思い出して、げんなりした顔になる
「ははっ！確かに、ルナちゃんは毎回大変そうだ！…この部屋は依頼人との面会用に使ってるんだ。プライベート用はあっち」
彼が指さした先に一つの扉がある
私は窓を閉めると、部屋の扉を開けた
与作様の再生所にある鉄平さんの部屋とあまり変わらない…
一通り散策した後、ベッドの端に座ってひと息ついた
「はぁ〜…静かだよねぇ」
そう言いながら、彼も私の隣に座った
ギシリと鳴るベッド
鉄平さんが座ったことにより伝わる振動
彼の指先が、私の指にちょんと触れている
その全てが私の胸をドキドキさせた
しばらくの間、沈黙の時間が流れる
どうしよう…何か話しかけた方が良いのかな…
「ルナちゃんさぁ…前に、俺を目標にしてるって言ったでしょ？今も変わらない？」
「は、はい！」
突然彼が口を開くので、体がピクッと揺れた
「そっかぁ…」
姿勢を屈めて、私の顔を覗き込んでくる
リーゼントの隙間から見える彼の目が優しく弧を描いた
「もうそろそろ、鉄平さんを追い越せますかね？」
「なにを！？そんな生意気言う子にはこうだ！」
鉄平さんは私の腰をくすぐりだす
「あははははっ！や、やめてぇ〜！！」
「それそれぇー！！」
あまりのくすぐったさに、体を大きくのけ反ると
そのまま鉄平さんと一緒にベッドに倒れ込んだ
「はははっ…はぁ〜…」
何とか呼吸を整えて落ち着かせる
ふと、顔を上げると彼と目が合った
藤色の瞳が、私をじっと見つめている
「あの…何か…？」
「いや…ルナちゃんは可愛いなぁって思って」
「っ…！？ま、また！そんなこと言って！！」
私は横になったまま彼に背を向けた
「もう！あなたは言い慣れてるかもしれないけど、私は恥ずかしいんですから……ひゃっ！？」
突然、後ろから
彼に抱き締められる
「俺、ルナちゃんにしか言わないよ…」
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うたプリ大好き?(プロフ) - 続き気になっています この作品はもう更新されないのでしょうか？ (8月26日 22時) (
レス) @page33 id: de2c41cb59 (このIDを非表示/違反報告)
零 慈-ﾚｲ ｼﾞ-（元：零ｰﾚｲｰ）(プロフ) - 私も１から読ませてもらってます！とても与作さんやそのほかのキャラへの愛を感じる作品だなあ、と感心してます･･･。作者さんのペースで良いので、頑張ってくださいね！ (2020年12月9日 20時) (レス) id: 7c94df9960 (このIDを非表示/違反報告)
うたプリ大好き?(プロフ) - 続き気になっています！更新停止状態のままですが更新はされるのでしょうか？ (2020年9月20日 22時) (レス) id: 48370e286a (このIDを非表示/違反報告)
青(プロフ) - １から見させてもらっています とても面白いです ありがとございます (2020年9月17日 22時) (レス) id: 09e4e6eb84 (このIDを非表示/違反報告)
承太郎の帽子(プロフ) - お久しぶりです！この間にゃんこさんの小説を最初から読んでいったらトリコ熱がまた上がっていきました！！更新遅くても首を長くして待っています！ (2020年1月13日 11時) (レス) id: dbaa959796 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：にゃんこ | 作成日時：2019年6月29日 13時
