289＊あさちゅー ページ3
「ふわぁ〜…あ、与作様。おはようございます」
「おう、おはようさん！体の調子はどうだ？」
「全く問題ありません！とっても元気ですよ！」
私はその場でクルリと一回転してみせる
「がはははっ！そうかそうか！まぁ
あまり無理しねぇようにな」
彼はそう言うと優しく私の頭を撫でてくれた
いつも以上に嬉しく感じるのはなぜだろう
「あれ、鉄平さんは？」
「あいつはまだ寝てるぜ。ったく、だらしねぇなぁ…氷水でもぶっかけてやろうか！」
そう言って豪快に笑う与作様
私もつられて笑ってしまう
まぁ、彼ならやりかねないから一応止めるんだけどね…
「じゃあ起こしに行ってきますね！」
「あぁ、頼むぜ」
与作様にもう一度撫でてもらってから、鉄平さんの部屋に向かった
ドアノブに手をかけ、ゆっくりと引く
「てっぺーさーん」
薄暗い部屋の中、布団からはみ出た鮮やかな緑の髪が見えた
そっと近づいて、彼の枕元にしゃがみ込む
「鉄平さん、朝ですよ？そろそろ起きましょー」
「んんー…」
「今日の朝ご飯は、鉄平さんの大好きなオムレツですよ？早く起きないと与作様が全部食べちゃいますよー」
彼はもぞもぞと布団から顔を出した
薄目を開けて、私の顔を認知する
「あー、ルナちゃんだぁ」
寝ぼけた顔でふにゃんと笑う彼は…
か…かわいい…！
「ほ、ほら！早く起きてください！」
鉄平さんから布団をはぎ取ろうと腕を伸ばした瞬間、彼にパシッと掴まれた
「え？」
そして鉄平さんは私の手のひらを…
自分の唇…に…
「なっ！？」
すぐに私の顔はボフンッと赤くなる
手のひらに伝わるムニュムニュとした柔らかい感触
押しつけたり、ついばむよう当てたり…
それはもう夢中になって私の手にキスをし続けた
もちろんそんな羞恥プレイに私の心が耐えられるはずもなく
ショート寸前の脳をフル稼働して、彼に抵抗の意を示す
「鉄平さん、やめてください！」
もう片方の手で彼の方をペシペシ叩くと
「ん…あれ、俺は一体…」
やっと意識が戻ったみたい
鉄平さんは、私の顔と自分の口元にある私の手を交互に見比べて
「え…やっ……えっ！？」
イチゴにも負けないくらい、顔を真っ赤にした
すぐに私の手を離して謝罪の嵐
「ご、ごめん！本当にごめん！いやだってさ、夢にルナちゃんが出てくるもんだから！」
「え？」
「あ、いや…その……とにかくごめん！！」
そう言って、彼は自室を飛び出した
はぁ…朝から心臓に悪いな…
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うたプリ大好き?(プロフ) - 続き気になっています この作品はもう更新されないのでしょうか？ (8月26日 22時) (
レス) @page33 id: de2c41cb59 (このIDを非表示/違反報告)
零 慈-ﾚｲ ｼﾞ-（元：零ｰﾚｲｰ）(プロフ) - 私も１から読ませてもらってます！とても与作さんやそのほかのキャラへの愛を感じる作品だなあ、と感心してます･･･。作者さんのペースで良いので、頑張ってくださいね！ (2020年12月9日 20時) (レス) id: 7c94df9960 (このIDを非表示/違反報告)
うたプリ大好き?(プロフ) - 続き気になっています！更新停止状態のままですが更新はされるのでしょうか？ (2020年9月20日 22時) (レス) id: 48370e286a (このIDを非表示/違反報告)
青(プロフ) - １から見させてもらっています とても面白いです ありがとございます (2020年9月17日 22時) (レス) id: 09e4e6eb84 (このIDを非表示/違反報告)
承太郎の帽子(プロフ) - お久しぶりです！この間にゃんこさんの小説を最初から読んでいったらトリコ熱がまた上がっていきました！！更新遅くても首を長くして待っています！ (2020年1月13日 11時) (レス) id: dbaa959796 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：にゃんこ | 作成日時：2019年6月29日 13時
