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あっという間に時は流れて、ついに紫耀の実家へ行く日になった。
結婚の挨拶に行った時以来で私だって緊張してるのに、この人と言ったら
紫耀「なぁ、ママー！帰ったよー！」
「ちょっと紫耀！」
あっさりと鍵開けて入っていくもんだから、心の準備をする間もない。
ママ「あらおかえりー！Aちゃんも紫音くんもいらっしゃーい」
紫音「……」
「紫音、ご挨拶」
ママ「紫音くーん！ばぁばよー！」
ばぁばにしては若すぎるほどお若くて綺麗な紫耀のお母さん。
紫音は最近絶賛人見知り期です。この子にも人見知りという概念があってよかったとは思うけど、ここでは発動しないでほしい。
紫耀「ママお腹減った」
ママ「はいはい。ご飯にしましょ。作ってあるよ」
「あ、お母さんお手伝いさせて下さい！」
ママ「いいのいいの。どうせお家でも紫耀がワガママ言って困らせてるんでしょ？ここではゆっくりしていって」
紫耀「Aー！ええからテレビ見ようやぁ」
この2人が本当に親子なのかと疑ってしまうのも無理はない。
本当に申し訳ないほどに良くして頂いている。
「ねぇ、私手伝ってくるから紫音見ててよ」
紫耀「もー！大丈夫やって。ママそういうの気にせんから」
「でも、」
紫音「まぁま！だっこ！」
紫耀「ほら、な？紫音も慣れへん場所やし」
「ん…」
こんな正論振りかざしながら、私の肩にもたれかかってテレビを見始めるこの人はきっと自分が離れたくないだけだ。
まったく。なんて息子だ！なんて思いながら、紫耀がママって呼ぶの可愛いなとか、こうやって実家でのんびり出来てるのが嬉しいなとか、結局は紫耀に一番甘い私。
紫耀「紫音、あしたは公園行こうなぁ」
紫音「いくぅー」
それにこんなにも幸せそうな顔して笑われちゃ何も言えないよ。
当たり前の幸せにいつだって涙が出そうになるんだ。
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しばらく放置してて申し訳ありません。またのんびりですが更新していきたいなと思ってます。よろしくお願いします！
aoi
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作者名：aoi
| 作成日時：2016年12月10日 22時
