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さとみside
後ろから急いでる足音が聞こえる、そう思うと同時に名前を呼ばれた。
｢っさとみ先輩！！！｣
｢…おお、どうしたの。｣
なんなんだよこれ。
久しぶりの感覚すぎて、この歳になってもどきどきするもんなんだなぁとか、言葉に表せない感情とか、この
全てが俺を落ち着かせてはくれない。
｢わたし、なんで追っかけてきたか、わかんない…んですけど、でも、さとみ先輩のこと見たら……行かなきゃって思って…｣
｢なんだよそれ………。｣
息を少し切らしながら、少しずつ言葉を
｢私、自分がわかりません。。｣
｢え？｣
なんとも言えない、初めて見る顔で俺の顔をAが見つめる。
｢私にとってのころちゃんは切っても切れない兄妹で、ななもり先輩はお父さんみたいに頼れる先輩。るぅとくんと莉犬くんはなんでも話せる友達で、ジェル先輩は憧れの素敵な先輩。｣
俯いて話していたAが、顔をゆっくりとあげる。
Aの目の下に伸びる、長い睫毛の影がゆっくりと動いた。
薄暗いこの廊下で
俺にとってはこの一連の流れがスローモーションに見えて、映画のワンシーンのようにも感じられた。
顔を上げたAと、目が合う。
｢私にとっての先輩は…、わかりません。｣
｢………え？｣
｢……………。｣
え…？
いや、それ1番大事だろ…！！？？
｢お前…黙って聞いてればそんだけ溜めたくせにわからないってなぁああ…！｣
｢だってしょうがないじゃないですか！先輩はうざいしパワハラだしセクハラだし！！！！｣
うわぁ…。
いや、分かってたけど俺のイメージ酷すぎだろ……。
｢…なのに先輩の事気づいたら目で追っちゃうしこんな風に追いかけてきちゃったし、｣
またこの顔だ。
こいつは本当に無意識にこうやって反則技を使ってくる。
｢とにかく私にとって先輩は難しいんです！｣
｢なんだそりゃぁ。｣
気づけば雨は止んでいて、雲の隙間から夕日が見えていた。
この薄暗い廊下に赤い光が優しく差し込んでくる。
俺らは、どちらともなく笑っていた。
暖かいこの空間に、息を思いっきり吐いた。
そろそろ俺も逃げてばっかじゃだめだな。
気付かないふりをして、遠回りをしていたこの自分の気持ちにそろそろ真剣に向き合おう。
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成瀬(プロフ) - 赤猫君｡@あーる(元乃猫だよ)さん» 続きます.......！スランプで書けていないだけです。申し訳ないです....... (2019年11月3日 2時) (
レス) id: 93719b2bfa (このIDを非表示/違反報告)
赤猫君｡@あーる(元乃猫だよ)(プロフ) - 続くってなってるけど終わりなのかな？ (2019年10月23日 13時) (レス) id: 8740c32d82 (このIDを非表示/違反報告)
狸桜(プロフ) - 成瀬さん» レスありがとうございます！いつまでも楽しみに待ってます(*^_^*) (2019年7月17日 11時) (レス) id: defbb4a183 (このIDを非表示/違反報告)
成瀬(プロフ) - 狸桜さん» ありがとうございます！最近亀更新で申し訳ないです(><) (2019年7月17日 0時) (レス) id: 9d7c1eba17 (このIDを非表示/違反報告)
狸桜(プロフ) - 初コメです。全体的に好きでした。明るいのと暗いのどちらも好みです！更新楽しみにしてます！(*´∇｀*) (2019年7月16日 17時) (レス) id: defbb4a183 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：成瀬 | 作成日時：2019年6月14日 20時
