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現在________
Aはいま、手術中
俺の幼馴染兼元彼女兼好きな人
何もない待合室で待つのも疲れて
彼女の病室にやってきた。
この部屋は嫌な思いでも
良い思い出もたくさんある。
長く付き合っていたら
改まって顔を見て会話をすることが減っていたけど
ここだと2人でちゃんと顔を見て話ができる。
たわいもない話なのに顔を見て
話をして笑った顔を見て胸がほっこりしてさ。
またあーやって話したい。
そう思いながら、誰も寝ていないすっからかんの
ベッドを眺めるとちょっとだけ枕が歪んでて
綺麗にしようと枕を手に取れば
一つの封筒。
たろちゃんへ
一気に心臓がはやくなって
身体中の血液が一気に加速した。
こんな時に
こんな封筒を見てしまえば
よぎるのは一つ。
手術終了の時間まで
まだ時間がある。
待てるはずがない。
彼女が、何を書いたのか。
ごめん。
みなきゃいいのに
見てしまう。
だって、俺宛だし。
口の中に溜まった唾液を飲み込んで封を開けた。
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作者名：唯音
| 作成日時：2023年2月15日 20時
