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透先輩に一緒に帰ろうと言われて
たろちゃんと2人で帰るのも気まずいし
待っててくれたのに申し訳ない
って思いながら透先輩と帰ることにしたのに。
したのに…
びっくりするくらい早口で
透先輩とたろの言い合いがはじった。
話の内容なんて理解できないほどに…
この人たちは何をそんなに揉めてるんだろうって
まるで他人事のようにきいてる自分がいる。
先輩が告白だの何だの言い出して
お前はAの何なんだって
すきなの？とか。
何で自分で告白したわけじゃないのに
振られないといけないの？
耳を塞ぎたくなる。
たろのくちから聞こえてきた。
「すきだよ」って好きだよって…
？？？？？？？？？
それだけでも頭はパニックなのに
どっちとかえる？って
そんな選択私に委ねないでほしい。
助けて欲しくてたろちゃんを見れば
こっちこいってガン飛ばしてる。
こわいって…
たろちゃんの言っていたことも
気になるし、先輩は後ででもいいやって
『たろちゃんと帰ります。』
と言えば先輩はバイバイって帰って行った。
ほっと胸を撫で下ろすと
愛菜は気を遣ってか、教室に戻っていく。
私の気持ち知ってるから。
でも今2人にされても
恋愛偏差値底辺な私にはどうしようもない。
たろの流れに身を任せるように
下駄箱の出口の階段のところに2人で座った。
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作者名：唯音
| 作成日時：2023年2月15日 20時
