辛い時でも頼り辛い。<stxxx>part3

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これから毎回(?)縦読みを最初に入れます！

私のかまちょは！
治らないので！(?)

【訳：感想が欲しi((】



あした月曜日だね〜。
いつもなら憂鬱w
ただね、今は違うんだ。
いまは、君が好きだから。



＊＊＊＊＊

ジェルside




カタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタ…………。





延々と続き、途切れそうもない音。




その音が、自分の叩くキーボードから発せられていると分かっていても尚手は止めない。





ほとんど無意識に打っているこの文字が、文章らしい文章になっているかは分からない。



とんでもないことを、綴っているのかもしれない。







カタカタカタカタ……カタ…。







ふと我に返り、画面に目を向けた。


画面は、真っ黒と言っていいほど文字で埋め尽くされていた。



良く見れば、カーソルはとっくに最後の所まで到達していてこれ以上は文字が入力出来ない。



文章は中途半端に途切れて、伝えたいことが何なのか分からないまま渦巻いて。





文字のサイズをなるだけ小さくして、また打ってみた。





そうしていたら、背後で急に音がして扉が開いた。





入ってきたのはどうやらさとちゃんらしいということを、隣に置いた鏡が報せた。





俺のパソコンの覗きこむ彼が浮かべた表情くらい、見なくても分かった。



……そして俺の顔も、容易に想像できた。


深く刻まれた隈、前より少し痩けた頬。青白くなった肌。唇はきっとカサカサで。





いきなりフッ、と目の前が閉ざされる感じがした。




くっ、と無意識に漏れた嗚咽が転がって、誰にも拾われず朽ちていくのを見た。




閉じた瞼をやや強引に開かされる感覚を、いつか覚える予感がした。





さとみside




『え？あ、ヤバいか？これ……どうすれば……』



入りきらない文字をただ打ち続けていたジェルの両手は突如として動かなくなった。




停止したことを不審に思った頃にはもう遅く、彼はゆっくりと前傾姿勢になっていった。




キーボードに頬全体がつき、漏れた嗚咽は聞き取れるか聞き取れないかほどに小さい。



眠っているのか、ピクリとも動かないジェルはやっぱりかなり痩せていた。





……寝てないな。





一瞬で思った。

前に寝ていなかったとき、俺は隈が深くなって頬は痩け、顔面は蒼白と化した。









ジェルを、看病するか。









背の高いジェルを抱えてベッドに運ぶ第一段階は、すぐに終わった。


………軽い。


何故だか頬を伝ったしょっぱい味が、口に流れ込んだ。

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