な組の組長に拾われました2【紫】

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Aサイド



言っちゃった………言っちゃった……



あんなこと言ったら私がなーくんのこと好きだってことバレちゃう…




てかこの反応、多分バレてるよね




『あのなーくん、さっきのはちがくって……あの…………』




な「あ、うんだいじょぶだよ、なんもないよね」






なーくんは控えめに笑って頭をぽんぽんと撫でてくれた。








違う、違うのなーくん。私はそんな顔させたかったんじゃないの。




なーくんを困らせたかったわけじゃない。







お願い、そんな悲しい笑い方しないでよ…














ただ、ただ私は…………………………



















この“好き”の気持ちを、伝えたかっただけ。



















『なーくんっ』















『違うの、さっき言ったことは本当だよ、』















『あんなのじゃなくて、ちゃんと言葉にしたかっただけ』















『私、私っ、なーくんのこと好きなの』















『大好きなの！』














『だから、だから…………』



















私の言葉をなーくんが遮った。



















な「A」



















な「俺も、Aのことが好き。俺の嫁になって」



















私の中で、時が止まった気がした。









『ほ、ほんと、？』






な「ほんとだよ」










『私でいいの…？』






な「Aじゃなきゃやだ」









『私、嫉妬深いよ…？めんどくさいよ？』






な「Aなら大歓迎」










『私は、誰かに愛されても、いいの？愛してもいいの？』






な「いいんだよ。俺がいっぱい愛すから」



















私はなーくんにぎゅっと抱き着いて言った






『なーくん……大好きっ』





な「俺も大好きだよ」














な組に拾われただけの私は、組長さんの彼女になりました。

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