な組の組長に拾われました2【紫】

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Aサイド


待って私今めっちゃ恥ずかしいこと言った。




『周りの視線集めててやだ』とか絶対引かれた！！！！


重い女だと思われちゃうじゃん………




あぁ何言ってんの私ぃ…(´;ω;｀)





あ「Aちゃんやるじゃなーいっ」



一旦なーくんと離れた私に、あかねちゃんが話しかけてきてくれた。



『よくないよ絶対重いと思われたぁ……』






あ「まぁまぁ……嫉妬されて喜ばない男子はいないから！」



ジ「いい雰囲気だったけどなぁ……」



まぁそうだといいんだけど……






さ「ごめん推しカプが尊すぎて無理」


莉「それな、早く付き合えって思ってる」







『なんか…恥ずかしすぎてこの場所にいづらくなってきた…飲み物買ってきてもいい？』



あ「え、あちょっ…」





心配するあかねちゃんの声が聞こえたけど、とりあえず無視させていただいて…






バクバクする心臓をおさめるつもりで飲み物を買おうとそのへんをぶらぶらする。




どこもかしこも、二人で楽しそうに泳ぐカップル、カップル、カップル。





そう考えると、さっきのなーくんの言葉にドキドキした私に、腹が立ってきた。



なーくんだもん。女の子にそういうことくらい言われ慣れてるよね。



ドキドキしてたのは、しょせん私だけか……




ちょっとだけ心臓のドキドキは収まったのでみんなの元に戻ろうとする。






すると、キョロキョロしながら歩くなーくんを見つけた。





も、もしかして急に抜けた私のこと探してる…？



すごい悪いことしちゃった……





『あ、なーく…………』



私の声は本人に届くことなくかき消された。





女の人に絡まれているなーくん。



まぁ、ですよねぇ……イケメンだもん。




助けにいきたい……けど、いけない……







なーくんは優しいから絡んでくる女の人を強く拒めない様子。







私が助けにいったところでつりあってないって思われちゃうから、いったん帰ってさとみくんあたりを呼んでこよう………











と思ったけれど。






な「あっ、A！！！」











聞きなれた声が響く。









ふてくされていた私は、いじわるなことを考えてしまう。















なんで？可愛い子なんてたくさんいるじゃん。








そっちでその子たちと楽しくおしゃべりしてなよ…



















そっちに可愛い女の子がいるのに、なんで私に気づいちゃうんだよ、ばか。

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