な組の組長に拾われました2【紫】

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ななもり。サイド





さとみくんから連絡があって、急いでな組の本拠地まで戻ってきた。




焦りはない。



Aは絶対に取り戻してみせる。



あいつらの好きなようには絶対にさせない自信があるから。









怪我をしたさとみくんはもちろん、全員が本拠地まで戻ってきた。





な「Aが攫われた」





さ「ほんとに、ほんとにごめん、俺、守り切れなくて……」




る「大丈夫ですよ。正直あそこにいたのが誰でも守れる自信なんてなかったから」





そう、今は過去を悔いることではなく現実に目を向けなくちゃならない。






な「普段は俺が裏方でハッキング援助、それに乗っかったるぅりいぬが先制攻撃、さらにさところが続いて攻撃、ジェルくんが標的に向かって、ラストは俺たち全員で総攻撃、こんな感じだよね」







な「ただ今回はさとみくんが欠けた」





さとみくんの顔がさっと曇る。



さとみくん、安心して。な組にはまだ秘策がある。





な「作戦の大幅変更をしよう」








莉「作戦の変更………？そんな、普段だったら抜けたところをなーくんが両立してたじゃんか！今回だってそうした方が………」






こ「僕だって、僕だっていつもさとみくんに頼りきってるけど……一人でだって動けるよ！」








な「二人の気持ちはよくわかる。けど今回は相手の情報があまりない状況なんだよ。あまりに危険すぎる」







な「俺からの提案。るぅりいぬはいつも通り先制攻撃をふっかける。さとみくんが抜けたところにはジェルくんが入ってもらう。そして、俺は標的のところに向かう。」




な「さとみくんにはハッキングをお願いするから」







全員の顔が驚きに包まれた。まぁそれはそうか。ここまでの大幅な作戦変更は初めてだから…







る「……………でも、そうした方が全体のバランスはとれる」





ジ「今回もなーくんが両立した場合、いくらなーくんとはいえ負担が大きすぎる。せやったら手が空いてるさとみにハッキング頼むほうがええ」









な「今回はこれで行こうと思う。さとみくん、大丈夫？」






さ「こういう時のためにハッキングはなーくんとるぅとにみっちり教えてもらってきた、絶対いける。今度は失敗なんかしねぇ」



















な「これでこそな組。さ、かまそう」

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