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ー Side さとみ ー
さくの大学まで迎えに行こうと駅に着いた。
いやぁ、彼氏みたいでよくね?
なんてニヤニヤしながら足を進める。
「あ〜、超イケメンじゃない!?」
「声かけようよ!」
「ねえねえ!お兄さんかっこいいね!」
やっべぇ...、変なパリピに捕まった。
てか全然興味ねぇ。
さとみ「そういうのいいんで」
「いやいや!私達は遊びたいなぁって!」
「いいじゃーん、ね?」
谷間強調すんじゃねぇ。
さくの胸にしか興味ねぇんだよ。
さとみ「俺彼女いるんで。いやもう結婚するんで」
え?
近いうちにそうなるから。
嘘じゃないから!
「もったいないよ!たくさん遊べるのに!」
さとみ「まじでいいから」
何だこいつら。
異常なくらいに絡んでくる。
さとみ「あのさぁ、俺はお前らに使ってる時間ないんだよね。1秒でも長く彼女といたいのわかる?」
ほぼキレながら言った。
相当顔が怖かったんだろう。
さすがに怯んだ。
その隙に一歩踏み出して大学へ向かう。
「まぁ、よかったんじゃない?時間稼げたじゃん」
「”ゆうや”上手くやれよ〜こっちは報酬目当てでやったんだから」
...は?
アイツらの無駄に馬鹿でかい声は俺の耳に入った。
進めた足を止めて振り向く。
さとみ「ねぇ、その話何?」
「えっ?」
さとみ「俺結構勘はいいんだよね。ゆうやって誰なの?時間稼ぎって何?」
「いや、ねぇ?」
さとみ「いいから教えろよ。お前らもまとめて警察突き出そうか?」
全然内容わかんねぇけど。
悪いことしてんなら警察恐るだろ、なんて思ったら案の定吐いた。
ゆうやって奴がさくを誘拐した。
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作者名:ひーりん。 | 作成日時:2019年6月5日 21時