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編集しなきゃ...、そう思ってパソコンの前に座った。
この編集してる動画、みんな望んでるのかな。
わかってる。
最近チャンネル登録者数が54万人になった。
フォロワーもあと数千人で30万人。
求めてくれる人がいるってわかってる。
でも、自暴自棄になってるんだ。
どうせやっても見てくれない。
そういうふうに思ってしまう。
『はぁ...』
ネット活動してなければアンチなんてないのに。
いつまで経っても強くなれない。
ピンポーン、、
びくっとした。
思い出した。
昔アンチが家にやってきたときのこと。
あれもこんな感じだったな。
さとちゃんが大好きだったリスナー。
私がいなければ害悪になんてならなかったかもなのに。
ピンポーン、、
何度か鳴るインターホン。
怖すぎて恐る恐る近づいて音を切った。
出る勇気さえもなくなってしまった。
リスナーは私が辞めることを望んでるのかな。
私のリスナーだってすとぷりを辞めてほしいって言ってたんだ、辞めたら平和になるのかもしれないね。
何分経ったのか、それとも数時間経ったのかわからない。
ただすとぷりメンバーの事を思い浮かべては枯れるくらいまで泣いた。
どんどんどんっ...、
玄関のドアを叩く音がした。
怖い。
「さくちゃん!お願いだから開けて!」
「さくちゃん!」
...え?
昨日まで一緒にいた2人の声がする。
わからない、幻聴?
「さくちゃん!...さく!」
あ、なーくんだ...。
たまに聞ける、なーくんのさく呼びだ。
好きなんだよなぁ...。
大好き。
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作者名:ひーりん。 | 作成日時:2019年4月27日 17時