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ー Side ななもり。ー




さくちゃんは女の子らしい性格をしている。




本当は寂しがり屋で甘えたで妹みたいなんだ。

直接褒められたり好きと言われると表ではツンツンするけど、心の中じゃ愛されたいと誰よりも思ってる子。




『なーくん、』




さくちゃんは弱い。
弱くて繊細で脆い。




背中に腕を回してぎゅっと服を掴んだ。
その弱々しい力も全部愛しくなる。




『今日なーくんがいてよかった...』




俺じゃなくてもみんな同じことしてたよ。



なんて思うけど。





嬉しいしそう思ってくれるのならそれでいい。




『私もなーくんのこと大好き』

ななもり「ありがとう」




でもねさくちゃん。
俺はメンバーとしてとかじゃないよ。



でもさとみくんみたいに積極的に行けるタイプでもないし、この関係性を利用してるだけなんだよ。



ずるいって自分でも思う。




ななもり「明日無理せず休憩しながらやろうね」

『うん。ありがとうなーくん』




優しいって思ってくれているのを利用してる。
俺にだけ甘えてくれるのを利用してるんだ。





『ジェルくんのところ戻らなくて大丈夫?』

ななもり「さくちゃん1人でいい?」

『...やだ』





キス、したいなぁ。

さくちゃんの顔を見ていたら唇に目を止めた。




『一緒に寝てくれる?』

ななもり「っ、いいよ?」




俺も少し男っぽくなれたら。
強引になれたら何か進展があったかもしれない。



...でも、弱気になってしまう。





ベッドに入って、俺に近づいたさくちゃんは嬉しそうに頬を緩ませて目を瞑った。







さとみくんはいいなぁ。
そういうところ男らしくて。



さくちゃんをぎゅっと抱きしめる。







俺から離れないで。




そんな気持ちでただただ眠ってるさくちゃんをきつく抱きしめていた。

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作者名:ひーりん。 | 作成日時:2019年4月27日 17時

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