すとぷりのお姫様は愛されている！４ (ページ20)

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ななもり「俺達はさくちゃんを守るって結成当時から決めてました。酷い目に遭う前に守るっていうのが目標なんだけど。こうやって怖い思いをたくさんさせちゃって。さくちゃんを無理矢理のようにすとぷりに入れたのは俺だから、しっかり守ってあげなきゃって。でも俺も力不足で」

『そんなことないよ。なーくんにはずっと救われてるよ。あと、私すとぷりを無理矢理入ったわけじゃないし、なーくんがそんなに責任感じなくても楽しいよ』

確かに不安だったけど、入りたいって最終的に思ったのは私。

なーくんにも、すとぷりメンバーにも救われてる。

...うーん、なーくんが人一倍私に過保護なのって、責任感とかからなんだと思う。

私の親に会ってまで私のことしっかり守ってくれてたんだもん。

だからきっと私も、なーくんには甘えようって特に思ってるのかも。

ちゃんと守ってもらってるよってさ。

『私のリスナーはもちろんいい子ばかりっていうのは私が知ってます。正直すごく怖かったし、すとぷりメンバーに被害が及ぶかもと思うとさらに怖いです。

今回一緒にいたなーくんとジェルくんに被害がいかなくて本当によかった。私だけでよかった。ほかの優しいリスナーに被害がなくてよかった。...大袈裟かもしれないけど、何が起こるかなんてわからないから、みんなもこれから気をつけてね。マナーも改めて気をつけてほしいなと思います』

数十分その話をして、終わりは明るく終わるように握手会の話も少しして放送は終わった。

一旦自分の部屋に戻った私は、シャワーを浴びて着替える。

あーあ、なんだろう。
この明日の握手会の不安も一緒に流したかった。

害悪リスナーの方が一部で少ないんだから、大丈夫なはずなのに。

...何が起こるかなんてわからない。

自分で言った言葉が頭の中でループした。

しばらくすると。
トントンっとドアがノックされる音が聞こえた。

ななもり「俺だよ～」

なーくんだ。

ドアを開けるとふんわりと微笑むなーくん。

『ジェルくんは？』

ななもり「意外と疲れてたみたいですぐ寝ちゃったの。珍しいよね。だからさくちゃん、1人怖いかなぁと思ってこっち来てみた」

『私も、行こうか少し悩んでた』

昨日は寝る直前になって、自分の部屋に戻ったけど。

今日は眠れる気もしなかったし...。

なーくんを部屋に入れた。