すとぷりのお姫様は愛されている！１ (ページ28)

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さとみの気持ちページ28

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ー Side さとみー

俺の肩に寝息を立てて寝ているさくがいる。

今年はさくと色々な事が出来た。

歌ってみたツアーで5月に初コラボ投稿。
さくのワンマンに参加。

アルバムでのコラボ曲も入れてもらえた。

仲の良いころんにすべて先越されていく中で、アルバムのコラボを先にしたのには、何か意味があったのか。

...聞けてないけど、優越感には浸れたよね。

あのとき。俺はさくに申し訳ないことをした。

思えばまだ1年半前の話。

俺のリスナーがさくの家を特定して脅してきた。

セキュリティはしっかりしてたはずなのに、おそらくタイミング良く他の住人が開けたから簡単に中に入られて玄関の前にいたって。

インターホンに電話で出ると「さとみくんに近づかないで！」と言われたらしい。

さくもそこまで馬鹿じゃないから、危機感を察知して俺達のグループラインに連絡を入れてきた。

住人に迷惑になるから話して帰ってもらうってさ。
絶対そんなんじゃ終わらないことはわかってる。

さくのことだから警察に連絡してないだろうと思って、連絡をころんに入れさせて俺が急いで行くと、さくに向かって手を挙げたあとで。

押されたのか、さくは玄関に座り込んでいた。

さとみ「お前、俺のこと好きなら俺が大好きな奴に酷いことすんのやめろよ。常識ない奴嫌いだから」

明らかに俺が来たことでテンションが上がってるこの女に、俺がそう言うと顔色はすぐ変わって逃げていった。

さとみ「大丈夫？」

『さとちゃ、』

今でも忘れてない。
さくの涙と抱きしめたときの気持ち。

絶対俺が守るんだって誓ったあのとき。

その後、警察はちゃんとそいつに事情を聞いて俺達にも話を聞いた。

さくは一人暮らしを始めたばかりの新居だったけど、また別のセキュリティがしっかりした場所に変えたし。

それが今の場所。

『どうしても一人暮らしはしたい』って聞かなかったんだよな。

まぁ、俺達もあの一件でさらに心配性になったし、大丈夫だとは思ってるけど。