君と一生分の恋をしました【青】

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ころんside


君と会ったのは……雨の日だった。


酷く降っているというのに、君は傘をささず俯いたままポツポツと歩いていた。


その時───


ﾄﾞｽｯ((


僕は痛くないのに、なぜか「痛っ」と言ってしまった。でも、君は優しくて真面目だから……僕に対して謝った。


こ「遠坂……さん？」


最初は俯いていたから誰か分かんなかったけど……同じクラスの遠坂さんだった。


僕が声をかけたからか、彼女はビクッとなり、顔を少しだけあげた。


え……？泣いて、る……？


僕はその場を離れようとしている遠坂さんの腕を無意識に掴んでいた。


「腕……離してください」


今にも消えてしまいそうな細い声で言う。


こ「え……でも」


「良いですから……離してください」


何となく僕は彼女を離したくなかった。
でも……離すしかなかった。


僕が離したと同時に走り去っていく──


こ「遠坂さん……」


何で泣いてたんだろ？
単純に僕のことが嫌いだった？


──いや、そんな感じじゃない。


なら……何で？


家に帰り自室へと向かい、そのままベッドへ倒れる。


脳内に何度も遠坂さんの顔が浮かび上がる。


こ「はぁ……」


悩むなんて僕らしくないぞっ。
こんな時こそゲームしよ。


数分後───


こ「だぁぁぁぁ！！」


ダメだ……どうしても気になってしまう……

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