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「あ！すみません！他の人はもう案内してるのですが、僕がここで引き止めてしまったから…」
「何でそんなにすぐ謝るの。コビーと話せたおかげで安心したし、リハビリのことまで特別にしてもらえるなんてありがたいんだから」
そうまたフォローすると嬉しそうに彼ははにかむ。
お役に立てて何よりですと言わんばかりだ。
こちらです、と船内に入りコビーが案内してくれたのは小さくて質素ではあるが落ち着いたひとり部屋だった。
「多少揺れるかもしれませんが、寝心地は悪くないと思います」
「安心して普通に眠れるなんて…最高だよ」
本当に一年足を伸ばしてなるなんてできなかったからこの上なく幸せに思える。
「でも、ひとり部屋なんて…みんなもいるはずなのに部屋はそんなにたくさんあるの？」
保護できるスペースはあるとして、仮にも軍艦。あの人数の人たち全員にひとり部屋などあるようには思えなかった。
そう尋ねるとコビーは一瞬動揺した後、言いにくそうに実は…と答えた
「他の方は相部屋に案内したんです。だから、ひとり部屋はAさんとほか数人だけなんです。想定以上に人数が多くて…」
海兵の部屋で申し訳ないです、他の人と一緒がよかったですよねとあたふたしているが逆じゃなかろうか。
「ひとり部屋が贅沢だなって思ってたからだよ。でもそういう事情なら妬まれないよね！」と安心させるために笑いかけた。思ってることはそのまま本心だし。
するとなんだかコビーは嬉しそうに頬をかいた。
「そう言ってもらえると罪悪感も少し薄れますね」と。
「どういうこと？」と聞けば何でもありませんよと機嫌良さげに言うだけだし、訳がわからない。
眉をひそめているとそのままコビーは「僕の部屋はここの突き当たりですから、なにかあればおっしゃってください。なんせ僕は、この船で今一番偉いんです！叶えられる範囲のことはお聞きしますよ」
幼馴染のよしみですからと悪戯に笑う。
きっと他の市民にもこう気さくに接しているのだろうけど久々に人に特別扱いしてもらえてるようでちょっと嬉しかった。
「うん、今日は何から何までありがとう。明日からお世話になります。」
軽くペコリと頭を下げて部屋に入ろうとした時にはコビーはしかと私の目を見て穏やかな顔で
「それではAさん、おやすみなさい」と敬礼を返してくれた。
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えんぴつ(プロフ) - ベルモットさん» 楽しみにしてくださっているなんてとてもありがたいです！ゆっくりですが今後ともよろしくお願いします〜 (2022年11月23日 13時) (
レス) @page10 id: 764e5730fb (このIDを非表示/違反報告)
ベルモット - 初コメです。コビーの夢小説を探していた者なので、見つかってよかったです 。コビーが個人的に好きなキャラなので。次回も楽しみに待っています。 (2022年11月20日 13時) (レス) @page9 id: 9942db35dc (このIDを非表示/違反報告)
えんぴつ(プロフ) - 柚木崎はるかさん» うおおお、お恥ずかしい！本当ですねありがたいご指摘ですありがとうございます！！感想も嬉しいです〜！ (2022年10月25日 20時) (レス) id: 764e5730fb (このIDを非表示/違反報告)
柚木崎はるか(プロフ) - とても、面白いです！続きが楽しみです！多分、誤字なんだとおもいますが、「大丈夫です。きちんと生活のサポートを海岸が手配しますよ。社会復帰は可能です！」のセリフ海岸じゃなくて海軍だとおもいます！ (2022年10月24日 17時) (レス) @page8 id: 56c1ca58cc (このIDを非表示/違反報告)
えんぴつ(プロフ) - 嫁子ちゃん。さん» いやー！嫁子ちゃん。さん…！お久しぶりです嬉しいですううう私も嫁子さんの作品愛してますのでよろしくお願いします😭😭 (2022年10月18日 16時) (レス) @page8 id: 2203b18d2e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：えんぴつ | 作成日時：2022年10月18日 5時
