今日:5 hit、昨日:0 hit、合計:20,384 hit
小｜中｜大
• ページ13
｢お前の場所を入れ替えた。さっさと立て」
俺の膝に座る形の女はまだよくわかっていないようだが奥の男の場所から位置が変わってることは理解したらしい。
｢助けてくれたんですよね、ありがとう！！」と俺に笑顔を向けた。
｢ヒュー！キャプテンかっくいー！」
｢気まぐれだ」
｢そういやお兄さんは最近毎日来てくれてるよね、もしかして私に会いに来てくれた？」
いつも別テーブルから聞こえてくるお決まりのテーブルトーク。別の奴らにいうセリフを俺に言うことにまたむかつきを感じる。
｢……思い上がるな」
そう言って俺は代金を置いて立ち上がる。
待って待ってと追いかけてくる3人をよそに俺は店を後にする。
｢……クソ」
動悸のする胸を無視して自分に言い聞かせる。
｢断じて会いに行ってんじゃねェ。保護対象だ」
俺が見てねぇときにあの女に何かあったらそれはそれでムカつくから来てんだ。コラさんに似てるから気にかかるってそれだけだ。
さっきの笑顔も、コラさんとよく似た動きも、よく通る声も。本当にイライラする。
だから飯も微妙で見てて腹の立つウェイトレスのいるこの店に俺は多分明日も来るだろう。
断じて会いに行ってんじゃねぇよ。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 54人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品が参加のイベント 
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
水無月歌恋(プロフ) - すっごく読みやすかったです。応援してます！ (2022年6月26日 17時) (
レス) @page17 id: 46b862f725 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：えんぴつ | 作成日時：2022年1月17日 4時
