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相当お腹空いてたんだね。
「そろそろただいまって言いたいんだよね俺」
「ん？そう？」
パチンと箸を置いて、ふうと一息ついた蓮がようやく顔を上げたと思えば、いつになく真剣というか少し怖い顔をしてる。
整ってるからこそグッと目に力が入ってると、何を言われるのかとビクビクと身構えてしまう。
「ほんとはさ気の利いた場所に連れて行って、ロマンチックなムードの中で伝えんのがいいんだろうけど。俺ほんとそういうの得意じゃなくてさ、考えても思ったこと直ぐに言いたくなるし、今すっげえ言いたいことあるんだ。ムードもへったくれもないけど言わせて」
蓮は向かいの席から立ち上がって私のもとへやってきたかと思えば、片膝をついて私を見上げる。
少し不安げに眉を下げてる彼をドキドキしながら見つめている私。
「俺の奥さんになってくれないかな」
「……っ！？」
咄嗟に口に手をやって声を抑えれば、代わりに目が次第にぼやけてくる。
「この家でAが寂しくなんねえように俺が此処に住みたい。俺の帰る場所、此処にしてもいい？」
「っ…私、もうアラフォーのおばさんだよ」
「おお、大人の色気たっぷりだよな。でもめっちゃ可愛いけど」
「少し生意気な息子つきだよ」
「その息子からの許可も得てるよ」
「っっ、受け入れてからやっぱり嫌ってなっても、っ、返品不可だよっ？」
ぽろぽろと溢れ出す涙を大きな手で拭われる。
頬を包み込んでくれる大好きな手に手を添えれば、蓮がこれでもかってくらい目を細めて穏やかに微笑んでいた。
「絶対しないよ。俺は生涯かけてAを守るし幸せにするって決めてっから。だからね、俺をAの旦那にして？」
ううっ、こんな弱ってる時に言われたら駄目だ。
蓮のご両親からしたら、息子付きのこんな年上女が嫁になるって嫌に決まってる。
だけど、この大きな手を離したくない。
甘えることを覚えてしまった私にこの優しい彼を手放す勇気なんてもうないの。
「答えは？俺の奥さんになる？」
「……っ、なる。蓮の奥さんにして？」
「っっっしゃーーーー！！ マジで緊張した！ でももうほんとに離さねえから。一緒に幸せにならう」
大丈夫。今度こそあなたとなら幸せになれる。
この腕の中にいれば大丈夫だって、自信を持ってそう言えた。
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ゆきんこ(プロフ) - acoさん» aco様、コメントありがとうございます！ただ風呂場でイチャつかせたかったから出来たお話です（笑）キュンキュンしてもらえて良かったです(^^)手馴れてる黄色さんに愛されましょう（笑） (2021年5月1日 17時) (
レス) id: 07fd991e4a (このIDを非表示/違反報告)
aco(プロフ) - ゆきんこさん！照かっこよすぎます！！キュンキュンしました！照となんてお風呂入れない！そして、分かっているけどちょっと慣れてるの嫌だ（笑）とても楽しかったです！これからも楽しみにしています！ (2021年5月1日 14時) (レス) id: 5529cc6a26 (このIDを非表示/違反報告)
ゆきんこ(プロフ) - ふさん» ふ様、コメントありがとうございます(^^) 青色さんのお話もそうですが、番外編は書きたいものがあれば、また誰かのお話を追加させてもらいますね☆ (2021年4月19日 16時) (レス) id: e0fcc6876b (このIDを非表示/違反報告)
ふ - 翔太くんは特別編にありましたね;;ごめんなさい。 (2021年4月19日 8時) (レス) id: 3ae47a3069 (このIDを非表示/違反報告)
ふ - 翔太くんのも楽しみにしてます！ (2021年4月19日 7時) (レス) id: 3ae47a3069 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ゆきんこ
| 作成日時：2020年9月30日 14時
