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「してないけど」
「してんじゃん」
「してない」
「してる」
「してないよっ！」
ニヤニヤしてるのは照でしょ！と、睨んだ瞬間、唇に触れる感触に驚いて固まった。
「いいじゃんニヤけても。それ独占欲でしょ？ ヤキモチ妬いてくれたんでしょ？ 俺は嬉しいけどな」
「っ、」
かあああっ、と顔に一気に熱が集中する。
ここ路上だよ！？
「誰かに見られたらどうすんの！？」
「見せとけばいいよ」
「………」
そりゃあ確かにヤキモチだったよ？
お客さんのほとんどが男性と聞いてホッとしてニヤけたさ。
でも照のように、そんな堂々と出来ないよ。
「A」
「……ん？」
「俺はお前だから好きになったの。外見も中身も、Aだから好き。甘えるのも人を頼るのも、弱音を吐くのもお前は上手くできないのも分かってる。
分かってるから、少しずつできるようになろうな」
手を握る力が強くなった。
コンプレックスだらけの自分に、こうしていつも元気をくれる照は凄いなぁ。
「いいの、かな？ 私が照に甘えても、頼っても……ヤキモチ妬いてもウザくない？」
「ねぇよ。てか逆に妬いて？ その方が愛されてんな〜って思えるから」
「……ふふ、うん」
照の言葉ならスーッと私の心に入ってきてくれて、嬉しくて笑ったらグイッと引かれて歩くスピードが増した。
どうしたんだろう？と思いながら着いて行けば、マンションのエントランスを抜けて一階に停まっていたエレベーターに直ぐに乗り込んだ。
「照？……っ、」
ドアが閉まりよりも先に照に唇を塞がれる。
「お前わかってねぇよ。自分がどんなに魅力的かって。大学時代だってお前普通にモテてたし、俺がどんなけヒヤヒヤしてた…」
じっと見上げていた視線に気付いて照は、居心地悪そう頭をかいた。
「とにかく俺以外の男の前でそうやって可愛く笑うの禁止だから」
「え、そんなの知らない」
可愛くないし、笑わないってのも難しいし。
「約束しないなら、後でめちゃくちゃに泣かすよ。覚悟できてる？」
「えぇっ、そんなのズルいよ！」
「だぁめ！ 俺以外の男に笑うの駄目！絶対駄目！」
「ええ〜」
抗議しながらエレベーターを下りた。
家の前で鍵を開け私を家の中に押し込んで照は言った。
「はいって言わなきゃここで襲うけど、それでもいい？」
……よくはないけど、はいって言わない (笑)。
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雨の日のジョギングにはご注意を （I）→←私の彼は甘い人 （I）
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ゆきんこ(プロフ) - acoさん» aco様、コメントありがとうございます！ただ風呂場でイチャつかせたかったから出来たお話です（笑）キュンキュンしてもらえて良かったです(^^)手馴れてる黄色さんに愛されましょう（笑） (2021年5月1日 17時) (
レス) id: 07fd991e4a (このIDを非表示/違反報告)
aco(プロフ) - ゆきんこさん！照かっこよすぎます！！キュンキュンしました！照となんてお風呂入れない！そして、分かっているけどちょっと慣れてるの嫌だ（笑）とても楽しかったです！これからも楽しみにしています！ (2021年5月1日 14時) (レス) id: 5529cc6a26 (このIDを非表示/違反報告)
ゆきんこ(プロフ) - ふさん» ふ様、コメントありがとうございます(^^) 青色さんのお話もそうですが、番外編は書きたいものがあれば、また誰かのお話を追加させてもらいますね☆ (2021年4月19日 16時) (レス) id: e0fcc6876b (このIDを非表示/違反報告)
ふ - 翔太くんは特別編にありましたね;;ごめんなさい。 (2021年4月19日 8時) (レス) id: 3ae47a3069 (このIDを非表示/違反報告)
ふ - 翔太くんのも楽しみにしてます！ (2021年4月19日 7時) (レス) id: 3ae47a3069 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ゆきんこ
| 作成日時：2020年9月30日 14時
