Tiny yawn【em】 ページ20
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珍しい姿に、思わず動きを止めた。
確かに疲れているんだろうなとは感じていたけれど、こんなにソファで無防備に寝ていることなんて珍しくて。
読みかけの小説は途中で力尽きたのか胸元に開いたまま置かれていた。そっと本に折り目がつかぬよう取り、起こしてしまっていないかを確認する。すうすうと呼吸音を立てながら夢の中にいる彼は酷く穏やかな顔をしていた。
彼の前髪を揺らす風は、秋風ながらも、冬を感じるそれで。彼の体調が気になって自分が使っていたブランケットをかけてやると少しだけふるりと睫毛が揺れた。
男にしては長くハッキリとしたそれが、目を閉じていると余計に綺麗で。
風に舞った彼の前髪を払ってやるとそっとその手を包まれた。
『…ごめんなさい、起こしちゃった。』
｢…ん、いい目覚めでした。｣
『もう少し寝ていいよ。』
｢…そうやな、今日は、甘えさせてもらおう、かな、｣
一瞬だけ開いたミルクティ色の瞳は私を捉えて満足気に細められたあと、再び白い瞼の裏に消えていった。
繋がれた手がそのままで離れられなくなってしまい、私もそっと彼の胸元に頭を預け、目を閉じる。
だんだん白んでいく瞼の裏の景色と、彼の心音があまりにも緩くて心地良い。彼の繋いでいない手が私の頭をそっと撫ぜた。
おやすみなさい、と、告げたのはどちらだったか。
＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿…
この季節のお昼寝って最高ですよね。
する暇ないんですけども。
タイトルは最近聴き始めた好きなバンドさんから。
赤茶色の絵の具【tn】→←miss ya,my puss【os】
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ちぃ汰。(プロフ) - 琴葉さん» 毎度のコメントありがとうございます。お待たせ致しましたことお詫び申し上げます。感想もありがとうございます。期待以上の感想を頂けて言葉もありません。続編前向きに検討しておりますのでどうかその時はよしなに。私もあなたのファンでございます。ありがとちゅき() (2020年5月12日 10時) (
レス) id: 3f437b8d31 (このIDを非表示/違反報告)
琴葉(プロフ) - 夜分遅くに失礼致します。更新の方心待ちにしておりました、そして相も変わらず、否それ以上に素晴らしいお話に胸が苦しく、また切なさが込み上げました。良ければ続編をと思いますが作者様の手が動く限りで構いません。私は何時までも貴方様のファンです。とりますき() (2020年5月12日 0時) (レス) id: fea4b79f15 (このIDを非表示/違反報告)
ちぃ汰。(プロフ) - つらら@ちゃげっ娘。鬱紺色 逆音さん» とんでもございません、しっかりと寝てましたすいません...。ありがとうございます...。勿体ない言葉...。 (2020年1月28日 8時) (レス) id: 3f437b8d31 (このIDを非表示/違反報告)
つらら@ちゃげっ娘。鬱紺色 逆音(プロフ) - 夜分遅くに大変失礼でしょうが...これだけ...好きです。 (2020年1月28日 3時) (レス) id: 9e136fef77 (このIDを非表示/違反報告)
ちぃ汰。(プロフ) - 夢川さん» いえいえ、全く気にしておりませんのでそんなにお気を使われないでください！感想頂けてとても嬉しいです。星の子一家に一人要りますよね笑 こちらこそリクエストありがとうございました。よろしければまたリクエストしてくださいね。(お仲間でしたか笑) (2019年11月5日 20時) (レス) id: 3f437b8d31 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ちぃ汰。 | 作成日時：2019年10月6日 18時
