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未知との再会【tn】 ページ17

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【d!】Lemon Cake【短編集】未知との遭遇続き


___________…





生憎の雨だった。
今朝見た空は、あんなにも綺麗に晴れていたのに。



最寄り駅から家まではそんなに遠くない。それぐらい、と、普段の自分ならきっと駆け足気味に帰っていた。


けれど駅を離れて3分もしないうちにバケツをひっくり返したかのような雨に変化してしまい、俺は泣く泣く古くて穴の所々空いたビニールの軒下に立っていた。もう革靴の中も冷たい。

どうやら選択を間違ったらしい。




はあ、と大きくため息をつくと同時に後ろのシャッターにもたれかかった。ガシャン!という大きな音が、疲れが一気にのしかかってきたように感じさせた。
今日は体が妙に重かった。




ふと軽い足音が近づいてくるのが聞こえて、下げていた視線をあげるとどこか見覚えのある不思議な見た目のそいつがいた。




「...星の子、」




ぷぴー!と相変わらず元気よく返事したそいつは、今日は青くほんのり光る傘を差していた。マントがあまり元気がないのを見て、雨はあまり好きではないのかもしれないと思った。そいつは俺におもむろに近づくとまたあの時のようにキャンドルを差し出してきた。




「...俺に渡すと、消えてまうで?」



そう俺が言ってもキャンドルを差し出したままぷぴ!と言うだけなので、俺は手を出した。
キャンドルはやはり温かみを残しながら俺の手の中に融けていった。




「...やっぱり消えてもうた...ごめんな。」



なんだか今日は気分までブルーらしい。
星の子の目の前にしゃがみこむとぷぴ!と言いながら俺にさらに近づいてきた。
ふとあの時の温もりを思い出して腕を広げると、星の子は嬉しそうに声を出し、傘を畳んでしがみついてきた。冷たかった自分の体がゆっくりと温かみを取り戻すのが分かる。

▽→←ミルクコーヒーに一雫【rb】



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ちぃ汰。(プロフ) - 琴葉さん» 毎度のコメントありがとうございます。お待たせ致しましたことお詫び申し上げます。感想もありがとうございます。期待以上の感想を頂けて言葉もありません。続編前向きに検討しておりますのでどうかその時はよしなに。私もあなたのファンでございます。ありがとちゅき() (2020年5月12日 10時) (レス) id: 3f437b8d31 (このIDを非表示/違反報告)
琴葉(プロフ) - 夜分遅くに失礼致します。更新の方心待ちにしておりました、そして相も変わらず、否それ以上に素晴らしいお話に胸が苦しく、また切なさが込み上げました。良ければ続編をと思いますが作者様の手が動く限りで構いません。私は何時までも貴方様のファンです。とりますき() (2020年5月12日 0時) (レス) id: fea4b79f15 (このIDを非表示/違反報告)
ちぃ汰。(プロフ) - つらら@ちゃげっ娘。鬱紺色 逆音さん» とんでもございません、しっかりと寝てましたすいません...。ありがとうございます...。勿体ない言葉...。 (2020年1月28日 8時) (レス) id: 3f437b8d31 (このIDを非表示/違反報告)
つらら@ちゃげっ娘。鬱紺色 逆音(プロフ) - 夜分遅くに大変失礼でしょうが...これだけ...好きです。 (2020年1月28日 3時) (レス) id: 9e136fef77 (このIDを非表示/違反報告)
ちぃ汰。(プロフ) - 夢川さん» いえいえ、全く気にしておりませんのでそんなにお気を使われないでください!感想頂けてとても嬉しいです。星の子一家に一人要りますよね笑 こちらこそリクエストありがとうございました。よろしければまたリクエストしてくださいね。(お仲間でしたか笑) (2019年11月5日 20時) (レス) id: 3f437b8d31 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ちぃ汰。 | 作成日時:2019年10月6日 18時

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