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「今日はどこにいるかな?」
図書館にとりあえず行くとあっさりと目当ての人物がいた。
「ココくん!」
声をかけるともともと目つき悪いのにさらに眉間に皺まで加えられた。
「いい加減ツケ払えよ」
「身体で払ってるじゃん」
「は?オマエの身体にどんだけの価値があんだよ?」
「またまたぁ。今日はコレ調べて欲しいんだけど」
「高ぇぞ」
「ここで払う?」
「オマエなぁ……」
「……はじめくん」
耳元でそう囁いて首に腕を絡ませた。
平日の昼間の図書館は人が少ないので死角が多い。
図書館奥の人が滅多に来ない隅でココくんが背を向けて壁に手をつけて立った。
しゃがみ込みいつものように口で処理をする。
見上げるとココくんは目を瞑って眉間に皺を寄せ、快楽に耐えていた。
ココくんが誰を想っているかなんてわかっている。
だからこそ私も今だけは『はじめくん』と呼んだ。
「くっ!」
放たれた欲を受け止め喉を鳴らした。
「今度は最高級のホテルに連れてってね」
「……オマエが払えよ」
「優しいココくんは女にお金出させないって知ってるよ」
ハンカチで口元を拭いココくんの口に軽くキスをした。
「ふざけんな」
「じゃあ、あの件よろしくね!」
『天竺の情報』と書いた紙をココくんはグシャリと握りしめて舌打ちした。
ココくんが図書館にいる時は何か調べ物がある時だから基本的にそれ以上はしないようにしている。
図書館を出た後に携帯を出して電話をかけた。
「もしもし、竜胆くん?」
『あん?』
「消化不良で欲求不満だから相手してよ」
『は?』
「竜胆くんの体力がまだ残ってるならでいいけど」
電話の向こうから女の声がするので誰かと一緒にいるらしい。
『30分後にこの間のホテルで』
「さすが若いから元気だね」
1歳しか違わない竜胆くんを揶揄うと舌打ちして電話を切られた。
自販機でコーヒーを買って口直しをした。
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月華(プロフ) - 寧珠*さん» そんな初期から見てくれてたんですね!ありがたいです。こんな過疎地でねじゅちゃんの目に止まるなんて頑張って良かった!笑 (2022年9月30日 23時) (レス) id: cb2ce3c237 (このIDを非表示/違反報告)
寧珠*(プロフ) - 月華さん» 実は最初から読んでて、お気に入り登録も2人目とかだったような…ねじゅが月華さまの作品を読まないわけには参りません…! (2022年9月30日 19時) (レス) id: 7da35a518d (このIDを非表示/違反報告)
月華(プロフ) - 寧珠*さん» コメントありがとうございます!!ねじゅちゃんに読まれてたのにはびっくりだけど気に入って貰えたなら良かった〜!続きもノープランだけど頑張ります!! (2022年9月30日 19時) (レス) id: cb2ce3c237 (このIDを非表示/違反報告)
寧珠*(プロフ) - 意味があるのかは不明ですが、読む度に評価いれるくらい好きです♡続きが楽しみだ…! (2022年9月30日 11時) (レス) @page42 id: 7da35a518d (このIDを非表示/違反報告)
月華(プロフ) - 咲良さん» わーい!コメントありがとうございます!無理くりイザナと絡めちゃった!ここからヤンデレ始まるか!?全くのノープランです! (2022年9月15日 8時) (レス) id: cb2ce3c237 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:月華 | 作成日時:2022年8月19日 11時