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「馬子にも衣装だな」
「ココくん！それ褒め言葉じゃないからね」
つま先立ちをして睨むとベッと舌を出された。
ココくんの事だから意味わかってて使っている。
「イヌピーはどう？」
その場で回って振袖を見せた。
「イヌピー？」
無言で眉間に皺を寄せたイヌピーを覗き込んだ。
「なんでイヌピーなんだよ」
言われた意味が分からず首を傾げた。
「名前で呼んでたろ？」
真一郎くんのバイク屋で知り合ったイヌピーとはその頃は青宗くんって呼んでいた。
「あー、ココくんにつられたのかも」
知り合ったのはイヌピーのが先だけどココくんとは取り引きだったりで会う事が多かった。
「ココとは二人で会ってんだな」
構ってもらえなくて不貞腐れてるイヌピーが可愛くて感情が昂った。
「青宗くんも今度お姉さんとデートしようか」
首に手を回して抱きついた。
「ガキ扱いすんな」
耳を赤くさせたイヌピーが可愛くて食べてしまいたくなる。
「じゃあ、大人の付き合いを教えてあげる」
耳元で囁き耳たぶを甘噛みすると顔全面が赤く染まった。
「オイAオマエ……」
ココくんが頭を抱えたながら呟いた。
「ココくん恋する気持ちは自由だよ」
「弄んでるの間違いだろ」
「そんな事ないよー。青宗くんが欲しがるなら私も青宗くんを求めるだけだし」
二人から離れて手を振り、両親のもとへと駆け寄った。
参拝して絵馬を手に取った。
「なんて書こう」
備え付けのマジックを握りしめて天を仰いだ。
『好きな人に出会えますように』
好きな人とはもう会えないのにそれでも願うのは自由だから。
お昼は毎年そのまま行きつけのレストランで食事をした。
竜胆くんからのメールで『１４時にタクシーで迎えに行く』と言ってくれた。
一度家に帰り朝から着ていた着物が緩み出したのでもう一度着付け直した。
ルージュも午後なので少し濃いめの色を選び直した。
１４時少し前に竜胆くんからの電話で着いたことを知らされた。
タクシーを覗くと助手席に竜胆くんと後ろに蘭くんが乗っていた。
「二人とも明けましておめでとう」
「あけおめ〜。お！着物良いじゃん！」
竜胆くんが車から降りて乗り込むのに手を貸してくれた。
「ありがとう」
手を貸してくれた竜胆くんと一応褒めてくれた蘭くんにお礼を言った。
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月華(プロフ) - 寧珠*さん» そんな初期から見てくれてたんですね！ありがたいです。こんな過疎地でねじゅちゃんの目に止まるなんて頑張って良かった！笑 (2022年9月30日 23時) (
レス) id: cb2ce3c237 (このIDを非表示/違反報告)
寧珠*(プロフ) - 月華さん» 実は最初から読んでて、お気に入り登録も2人目とかだったような…ねじゅが月華さまの作品を読まないわけには参りません…！ (2022年9月30日 19時) (レス) id: 7da35a518d (このIDを非表示/違反報告)
月華(プロフ) - 寧珠*さん» コメントありがとうございます！！ねじゅちゃんに読まれてたのにはびっくりだけど気に入って貰えたなら良かった〜！続きもノープランだけど頑張ります！！ (2022年9月30日 19時) (レス) id: cb2ce3c237 (このIDを非表示/違反報告)
寧珠*(プロフ) - 意味があるのかは不明ですが、読む度に評価いれるくらい好きです♡続きが楽しみだ…！ (2022年9月30日 11時) (レス) @page42 id: 7da35a518d (このIDを非表示/違反報告)
月華(プロフ) - 咲良さん» わーい！コメントありがとうございます！無理くりイザナと絡めちゃった！ここからヤンデレ始まるか！？全くのノープランです！ (2022年9月15日 8時) (レス) id: cb2ce3c237 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：月華 | 作成日時：2022年8月19日 11時
