18歳［４］ ページ4
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「朝っぱらから何してんだよ」
しまった、兄貴が起きてしまった。
「朝っぱらってもう9時過ぎだし」
「気合い入ってんじゃん。何デート？」
気づいて欲しくない事にはめざとく気づく。
「ちげぇって。ただの買い出し！」
「ふーん。例のAちゃん？」
なんで名前知ってるんだよ？
「兄ちゃん本当やめてよ」
急いで家を出た。
5分前に駅に着くとすでに待ってるA。
その周りには男達が群がって居て眉間に皺が寄る。
「お前ら何してんだよ」
「げ！灰谷兄弟の弟！？ヤベーぞずらかろうぜ！」
雑魚達は速攻で逃げ出した。
「ありがとう。顔パスなの？」
Aは笑いながら礼を言った。
「ナンパ？」
「みたい。相当暇だったんだろうね」
Aだからだってきづいてないのか？
私服のAは制服の時より相当可愛かった。
直視できず視線が宙を仰いだ。
「んで何買うんだよ？」
「えーっと、紅茶とコーヒーと、お菓子かなぁ？」
「紅茶とかコーヒーだったら良い店知ってる」
「そうなの？」
「兄貴がそういうの味にうるせぇから」
兄貴が選ぶものでハズレはない。
紅茶やコーヒーを買い、お菓子も洋菓子店で予約をしてある程度の買い物が終わった。
ちょうど昼前でこのまま解散になるのも嫌でどうしたらいいか考えあぐねていると。
「お腹空かない？そこにワックあるからお昼どう？」
先に誘ってくれたのはAだった。
デートでは絶対行かないファーストフード店。
「ん。そうだな腹減ったし行くか」
買ったハンバーガーにかぶりついた。
「そういえばあの男と付き合ってどんくらい経つの？」
ずっと聞きたくて聞けなかって事を口にだした。
「んー。そろそろ1年かなぁ」
意外と長くてショックを受けた。
「ふーん。どっちから？」
「竜胆くん知ってるかわからないけど彼去年生徒会長で私も会計だったから一緒にいる事が多くてさ、自然にというかなんだろ？」
少し顔を赤らめながら話すAに胸がズキンと痛みを感じた。
それ以上そいつの話は聞きたくなくて自分から話しを振っておいて話題を変えた。
今後の文化祭の準備の事などを話しをして少しゆっくり過ごした後そのまま解散になった。
「今日は付き合ってくれてありがとう。じゃあまた学校で」
去っていく後ろ姿にため息を吐いて天を仰いだ。
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月華(プロフ) - チヅさん» コメントありがとうございます！楽しんで頂けたなら良かったです！他のお話で気に入って貰えるのがあると良いんですが。 (2022年9月13日 7時) (
レス) @page28 id: cb2ce3c237 (このIDを非表示/違反報告)
チヅ(プロフ) - メチャメチャ楽しかったな〜(^^)他のお話も読んでみようと思います(^^) (2022年9月13日 1時) (レス) id: eeaef92f1e (このIDを非表示/違反報告)
月華(プロフ) - ふらんそわ。さん» コメントありがとうございます。竜胆は子供と肩車似合いそうだなって勝手に妄想しました😁 (2022年4月4日 8時) (レス) id: cb2ce3c237 (このIDを非表示/違反報告)
ふらんそわ。 - 私も竜胆に肩車してほしーなー…😏 (2022年4月4日 1時) (レス) id: ce685a0196 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：月華 | 作成日時：2022年3月11日 0時
