23歳［２］ ページ11
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「Aさんこの後打ち上げだって」
ショーが終わり同僚に声をかけられた。
「あー、全員参加？」
明日は休みの為竜胆くんに誘われていた。
「デザイナーさんも来るみたいだから出た方が良いと思うよ」
「そっか。わかった」
携帯を開き竜胆くんにメールを打つ事にした。
『ごめん。今日この後打ち上げになっちゃったから帰り遅くなっちゃう。別の日にする？』
返信はすぐに届いた。
『終わったら教えて。待ってるから』
会うのは確定らしい。
軽く化粧を直し、先輩達の待つ元へと向かった。
「こんにちは」
隣に座ったのは若いデザイナーさん。
賞なども取っていて将来期待の人らしい。
「えーっと、三ツ谷さんですよね？」
「そ。覚えててくれてありがとう」
「素敵な衣装だったんで」
お世辞ではなく本気でそう思った。
「お、おう。サンキュー」
顔を赤らめていた。
こんな所は年相応に見えた。
今回のショーの事を色々話した。
「あれ？Aさん三ツ谷さんといい感じなんですか？Aさん仕事ばっかだから私生活もう少し充実させた方が良いですよ」
酔っ払ったらしい同僚に絡まれた。
「はいはい。酔って絡まないの」
「付き合ってる奴いねぇの？」
「え？あー、いないって言ったらいないかなぁ」
「あー、近しい奴はいるんだ？」
「あー、私の片想いかなぁ？」
竜胆くんとの関係を人に話す事も出来ず曖昧に返した。
「へー。Aさんをキープするなんて勿体ねぇ」
「そんな事ないよ」
お酒を煽った。
それ以上は突っ込まれず話題は最近の流行りだったり好きなデザインだったり仕事の話し中心になった。
楽しくてお酒も進んでしまった。
お開きになるころには足元が少しふらついていた。
「タクシーまで送るよ」
「すみません」
手で支えて貰って店を出ると肩を誰かに抱かれた。
「え？」
見上げるといるはずのない竜胆くんの姿が。
「後は俺が連れて帰るから」
そのまま三ツ谷さんから引き離されて車まで連れて行かれる。
「めっちゃ睨まれたし。両想いじゃん」
そんな事を三ツ谷さんが言ってたのは私の耳には入ってこなかった。
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月華(プロフ) - チヅさん» コメントありがとうございます！楽しんで頂けたなら良かったです！他のお話で気に入って貰えるのがあると良いんですが。 (2022年9月13日 7時) (
レス) @page28 id: cb2ce3c237 (このIDを非表示/違反報告)
チヅ(プロフ) - メチャメチャ楽しかったな〜(^^)他のお話も読んでみようと思います(^^) (2022年9月13日 1時) (レス) id: eeaef92f1e (このIDを非表示/違反報告)
月華(プロフ) - ふらんそわ。さん» コメントありがとうございます。竜胆は子供と肩車似合いそうだなって勝手に妄想しました😁 (2022年4月4日 8時) (レス) id: cb2ce3c237 (このIDを非表示/違反報告)
ふらんそわ。 - 私も竜胆に肩車してほしーなー…😏 (2022年4月4日 1時) (レス) id: ce685a0196 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：月華 | 作成日時：2022年3月11日 0時
