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エピローグ ページ14

side.エイトフット

 須藤Aという人間はこの世に居ない。





 居るのは憎悪とともに海の魔女の手先に成り下がった哀れな魂だ。




「聞けよエイトフット!人魚のヤツらは本っ当馬鹿だな!友達だねとか言ったらホイホイついて来やがる。」




「…そりゃ良かったな」




 そういって今日騙した人魚のことを誇らしげに話すアイツを、冷たくあしらった。




 人を蔑む目には、情というものが全く感じられない。



 そんなヤツを見ていると、不思議と胸を絞められるような感覚に陥った。




 …こんな感情、俺が持ってるワケねぇのにな。




 今更アイツを助けてやることも出来ない。






 居なくなった貴方へ…




 もし時間が巻き戻せるなら。お前のことを助けてやりたかった。

 

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設定タグ:ヴィランズ , ヴィランズ手下   
作品ジャンル:ファンタジー
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作者名:他人丼 | 作成日時:2018年7月1日 7時

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