179.復活 ページ29
*
来た時元々寝てたし、泣き疲れたようで
背中とんとん叩いたりさすってたら俺より先に寝た。
こんなに泣いてて朝ちゃんと起こしてもらえるか
不安だったからアラームめちゃくちゃかけといた。
これで元に戻ってくれるはず。
てかなんで俺のこと好きなのに
すぐ離れようとするかな……(笑)
.
かけたアラームの音で目が覚める。
隣にいるAもそれで目が覚めたみたい。
「おはよ……」
「おはよ。うわ、目ぇ開いてねぇじゃん(笑)」
「んー……笑わないで……」
泣きすぎなんだよ。目がすごいことになってる。
いつもの大きくてぱっちりしたおめめどこ行った？(笑)
「今日は明日の準備して寝てな。俺多分帰るの遅くなるし」
「うん」
「昨日寝る前にした約束、忘れてないよね？」
「……うん」
「早く帰ってきて」って耳に顔を寄せて言うと
恥ずかしそうに俯いてた。
「じゃあ戻って準備するわ」
「今日もがんばってね」
「ん。いってくる」
「いってらっしゃい！」
.
ライブを無事に終え、次はまたちょっと間が空く。
Aは2泊3日の出張から今日帰ってくる。
昼過ぎに帰ると聞いてたので
久々に夜は外で食うのもアリかなと思って誘うと
楽しそうな音符付きのうさぎのスタンプが返ってきた。
夕方、誰よりも先に事務所を出て
予約しておいた店に向かう。
おいしいお酒が飲める、あの店。
Aのリクエスト。好きだよね、ここ。
「ごめん、お待たせ」
「お疲れさま」
夏らしい涼しげなパステルブルーのワンピースで
髪を緩く後ろに束ねている。かわいい。
一旦帰って着替えて来たんだろう。
「出張どうだった？」
「おいしいものたくさん食べた！」
「いいなー」
「先月玲於くんも行ってたじゃん」
「まあライブでだし」
「わたしも仕事！(笑)」
おいしい料理を食べて、お酒も飲んで
ふにゃあって効果音がぴったりハマりそうなほど
めちゃくちゃ幸せそうに笑う姿を見て
いつものAだなってちょっと安心。
「ふふふ、おいしいね」
「よかったね」
「うん！よかった〜」
これでもこいつは全然酔ってない。
精神年齢低めなだけ。
個室で目の前に俺しかいないから気が緩んでる。
*
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はな*(プロフ) - Miiiiさん» お話読んでいただいてありがとうございます！今後もそういったネタ挟んでいけたらな…と思っております。引き続きお付き合いいただけると嬉しいです！ (2020年11月16日 0時) (
レス) id: 27dc132a0b (このIDを非表示/違反報告)
Miiii(プロフ) - 一気に読みました！面白かったです！キスの予約の所ニヤケ転げました。他にも語りたいけどネタバレになるので黙ります。 (2020年11月14日 12時) (レス) id: 35755ecf0a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：はな* | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/hp/ge_hana_/
作成日時：2020年11月12日 18時
