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夕食、高杉にお粥を出されたAはそれが入れられている食器を見つめては目を見開く。




自分の手に収まるスプーンに、落としても割れない皿。目の前に座って食事を取る高杉に視線を移せば、「どうした」と小さく首を傾げられる。


それに慌てて首を横に振ったAは息を吹きかけながら食べ始めた。そんな彼女の顔が、高杉には少しはにかんでいるように見えてしまう。




その時から高杉は、Aを観察するようになった。




洗面所が高くて手が洗いにくそうなこと、時折自分の本棚を見上げていること。その他にも見つけた彼女の一部があるのだが、特に気になったのはこの二つだ。




高杉は幼稚園に送り出した後、武市にオモチャ屋へ寄らせてそこで踏み台と絵本を数冊買う。


家に帰って洗面所を使おうとしたAは踏み台を見てはまた目を丸くさせ、高杉を見上げた。




『たかすぎさん』
『ありがとうございます』




ペコリと深く頭を下げようとする彼女を止めるように頭に手を乗せて小さく撫で回す。それに驚いた顔をするAは、まだ触れられることに慣れていない。


それが分かっている高杉はだからこそ、ふとした時に彼女に触れたくなった。

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設定タグ:銀魂 , 高杉晋助 , 吉田松陽   
作品ジャンル:アニメ
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えりんぎ※息を吸う(プロフ) - 昔の自分と比べてしまいました。あなたの作品がとても好きです。この作品に出会えたこと、心から感謝しています。涙を拭きながら、読み進めようと思います。 (2019年1月27日 16時) (レス) id: 5e55bdde31 (このIDを非表示/違反報告)
名無し - こんにちは、コメント読んでいただけているかどうか…でも、もしよんでくださるなら。わたしは、ハルさんの作品に心底惚れています。自分の書きたいものをえがくことって素晴らしいと思うんですよね!だから、周りの意見に惑わされず「ハルさんの作品」を待ってます (2018年5月2日 0時) (レス) id: a53110be97 (このIDを非表示/違反報告)
kaya(プロフ) - 今更...な感じがしますけど、コメント失礼します。私、この作品読みながらずっと泣いちゃってました。素晴らしい作品だと思います。何回読んでも飽きないですね!感動しました。 (2018年4月2日 22時) (レス) id: 504932b45f (このIDを非表示/違反報告)
ハル@六月に一時帰還予定(プロフ) - みなさんコメントありがとうございます〜( ; ; ) お一人お一人にご返信をしたいのですが、下の方のコメントが消えてしまいそうなので割愛させていただきます( ; ; )無念……。沢山の励ましのコメントを胸にこれからも頑張って行きますので、応援お願いします!! (2018年2月1日 17時) (レス) id: 9ebc1e1d82 (このIDを非表示/違反報告)
クローバー - 心に響きました。恋愛要素など無くとも、人を感動させられる小説は素晴らしいと思います。これからも頑張ってください。応援しています! (2018年1月12日 20時) (レス) id: acfcc66616 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ハル | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/harumemory  
作成日時:2017年10月6日 18時

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