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『晋助、そろそろお迎えの時間でござるよ』
時計に目を向けた万斉だが、高杉は時計すら見ようとせずに空返事を返す。しかし手元の書類を万斉に奪われ、早くしろと急かされた。
『なんで俺も行かなきゃならねェ』
「お前が一人で行ってこい」と部屋にいた武市に目配せをするも、武市は眉を少し寄せる。万斉は呆れを含ませた息を吐き、部屋の扉を開けた。
『大人が責任を持つのは当たり前でござる』
坂本に任されたのなら、それを了承したのなら責任を持てと万斉は言う。仕方なしに立ち上がった俺は車に乗り込み、まだ夕方になる少し前の空いている道路を走る。
幼稚園の門の近くで待っているAの横には吉田松陽が立っていた。Aは俺の姿を見つけるのだが、目を合わせようとせずに俯いてしまう。
吉田松陽に背中を押されながら俺の元へ近づき、「とっても良い子にしてましたよ」と微笑む吉田松陽にAは少しだけ目を見開く。
後部座席の自分の隣りに座らせれば、また窓の外を呆然と眺め始めた。何を見ているのか分からないし知りたくもないが、どうしてだか俺も窓の外を見てしまうのだ。
『飯はテーブルの上、風呂は勝手に使え。寝たきゃ寝てろ』
『俺は仕事に戻る』
そう言ってAを部屋に残し、俺は待たせていた車で会社へと戻った。
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えりんぎ※息を吸う(プロフ) - 昔の自分と比べてしまいました。あなたの作品がとても好きです。この作品に出会えたこと、心から感謝しています。涙を拭きながら、読み進めようと思います。 (2019年1月27日 16時) (レス) id: 5e55bdde31 (このIDを非表示/違反報告)
名無し - こんにちは、コメント読んでいただけているかどうか…でも、もしよんでくださるなら。わたしは、ハルさんの作品に心底惚れています。自分の書きたいものをえがくことって素晴らしいと思うんですよね!だから、周りの意見に惑わされず「ハルさんの作品」を待ってます (2018年5月2日 0時) (レス) id: a53110be97 (このIDを非表示/違反報告)
kaya(プロフ) - 今更...な感じがしますけど、コメント失礼します。私、この作品読みながらずっと泣いちゃってました。素晴らしい作品だと思います。何回読んでも飽きないですね!感動しました。 (2018年4月2日 22時) (レス) id: 504932b45f (このIDを非表示/違反報告)
ハル@六月に一時帰還予定(プロフ) - みなさんコメントありがとうございます〜( ; ; ) お一人お一人にご返信をしたいのですが、下の方のコメントが消えてしまいそうなので割愛させていただきます( ; ; )無念……。沢山の励ましのコメントを胸にこれからも頑張って行きますので、応援お願いします!! (2018年2月1日 17時) (レス) id: 9ebc1e1d82 (このIDを非表示/違反報告)
クローバー - 心に響きました。恋愛要素など無くとも、人を感動させられる小説は素晴らしいと思います。これからも頑張ってください。応援しています! (2018年1月12日 20時) (レス) id: acfcc66616 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ハル | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/harumemory
作成日時:2017年10月6日 18時