page149 不思議な「あざ」 ページ9
ーAsideー
A「ヒロさん、たくさん買いましたね。」
ヒロ「うーん、やっぱりお世話になってる人にって思うと増えちゃうよね〜。」
ヒロもAも、自分へのお土産をいっさい買っていない。何か買って帰りたいものだが…
周りの店の商品を見てまわるが、なかなかいい物は見つからない。どうしたものか。
「あの。」
ふと、声をかけられ振り返るとカケルが立っていた。
カケル「えーっとそのぉ…これ！」
目の前に手のひらサイズの紙袋が差し出された。それを受けとると同時にカケルは
カケル「お近づき、っていうかその、これからよろしくってことで…あげます。」
と赤面しながら話し、そのまま向きを変え走っていってしまった。
袋を開けると十字架の御守りが入っていて、紐がくくりつけてありストラップのようになっている。女子向けなのか紐はおしゃれにピンクと白で組んであった。
A「…かわいい。」
あとで、お礼言わないと。
これで買う必要も無くなったかな、などと思っているとヒロがこちらへ向かって歩いてくるのが見えた。
ヒロ「お、なにそれ？」
A「あ…カケルさんから貰って……」
ヒロ「へぇ、カケルもやるねぇ。そろそろ戻ろうか、用は済んだ？」
A「はい、大丈夫です。」
気づけば日が沈みそうな時間だった。だいぶ長いことこの商店街にいたようだ。
カケルとシンとも合流し別荘に戻ると、みんなもう集まっていた。特にコウジとミナトは早めに帰って来て夕飯の支度をしていたよう。
コウジ「みんな、まだご飯できないから先にお風呂入ってきちゃいなよ。」
カヅキ「よし、いくぞお前らー！」
カヅキに続いて皆風呂へ向かっていく。Aも女子用の風呂へ向かった。
もう明日帰るのかぁ…早いなぁ。
広い脱衣場でこの２日間のことを考える。こんなにも楽しい旅行になるとは思わなかった。
少し笑みを残したまま風呂場のドアをあける。
シャワーの前に大きな鏡があり、風呂場全体を映している。
大きな鏡だなぁ………ん？
自分の胸辺りに何かが映った気がして鏡に近づき確認すると、鎖骨より下、胸より少し上のところに痣があった。
こんなところ…どっかにぶつけたかな…
そっと押してみるが、不思議なことに痛みを感じなかった。痣は普通、押したら痛いはず。
それに……
「なんかこれ…変な形だな……」
page150 海と十字架と→←page148 少しでも近づきたい
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kiko(プロフ) - コノミさん» コノミさん、いつも読んでくださりありがとうございます！本当ですか！とても嬉しいです励みになりますｯｯどうぞこれからもよろしくお願いしますね♪ (2020年4月9日 18時) (
レス) id: 92cacadd3e (このIDを非表示/違反報告)
コノミ(プロフ) - めちゃくちゃずっと読んでてめちゃ胸キュンします！！このシリーズは大好きなので 頑張ってください！ (2020年4月9日 0時) (レス) id: c314281d85 (このIDを非表示/違反報告)
kiko(プロフ) - えぃかさん» えぃかさん、読んでいただきありがとうございます！好みｯｯとても嬉しい褒め言葉です……まだまだ下手な文章ですがこれからも見ていただけると嬉しいです♪ (2020年2月11日 2時) (レス) id: 92cacadd3e (このIDを非表示/違反報告)
えぃか(プロフ) - めっちゃ好みの小説です！！続き楽しみにしてます！更新頑張ってください！！ (2020年2月11日 1時) (レス) id: 12b917d369 (このIDを非表示/違反報告)
kiko(プロフ) - いちごみるくさん» いちごみるくさん読んで頂きありがとうございます！そう言ってもらえて光栄です……(><)嬉しいです頑張ります！ (2020年1月13日 14時) (レス) id: 92cacadd3e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：kiko | 作成日時：2019年3月24日 2時
