煌めきを君に

page26 複雑な気持ち ページ26

ーコウジsideー

「コウジー！」

廊下を歩いていると、後ろから声がかかった。

「ヒロ…！どーしたの？」

そこにいたのは速水ヒロ。今日はオフの日なのだろう。

ヒロ「聞いてくれコウジ！昨日、Aちゃんがプリズムジャンプをとんだんだ！」

コウジ「えっ………！？プリズムジャンプを……？」

何気ない会話になると思っていたら、思った以上に衝撃をうける内容だった。

コウジ「おとなしそうな雰囲気出しておいて……ホントにやるね、あの子。」

プリズムショーになるといつものイメージと かけはなれる。そういう所は茨りんねと似ている。やはりあの子、りんねと同じ………

ヒロ「そろそろストリートでお披露目だもんね。楽しみだなぁ。Aちゃんのプリズムジャンプ、キレイなんだよ。」

コウジ「そうか。僕も早く見たいな。なんのジャンプをとんだの？」

ヒロ「スタースプラッシュだよ」

スタースプラッシュ………ということは
綾瀬なるや福原あんのように、元気な感じではないのか。

コウジ「へぇ……じゃあヒロと同じジャンプだね」

ヒロ「ふふ、そうだね。まぁ俺の方が高くとべるけど？」

全くヒロは……………あれ、でもヒロは、Aちゃんの前では「僕」って言ってたよね……
まだ素を見せきれてないのか。

コウジは呆れたような顔で笑った。

コウジ「お昼、そろそろ作るから。１２時くらいには食堂に集まってね。カヅキにも言っといて。」

ヒロ「オッケー！じゃあ俺は、Aちゃんと散歩でも行ってこようかな。」


ヒロと別れ、台所に向かう。

Aちゃんがプリズムジャンプをとぶなんてな………ヒロの指導で……………。
今頃二人は散歩中かな…………………

ザワザワと胸騒ぎがする。

コウジ「……………僕もついていけば良かったな……………」

コウジはぼそりと呟いた。

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