☆201 ページ16
目を開けたとき、
廉がいてくれたらよかったのに、なんて思う私は、最低だ。
廉、どうしてるかなあ、なんて思う私は、最低だ。
廉のことを考えてしまう私は、最低だ。
「電話してきたよー！2人ともホッとしてた！落ち着いたら名前も電話しなよ」
「………本当に、ありがとうございます」
「なに、急に。そんなかしこまってさ〜」
「今回のこともそうだけど、それだけじゃなくて、
「まって」
ショウさんが無理に笑う。
天然だけど、賢い人だもん。
わかったのかな。
「………俺じゃダメ、か……」
「………」
「なんでAが泣きそうにしてんの〜！もう〜」
「だ、って………だって…」
我慢する。
泣かないもん。
当たり前だ。
なんで私が泣く？
「ショウさ、…ほんとにいい人、で、」
「うん」
「優し、…し、……かっこいい、し、すて、素敵、で、」
「だよね〜！」
「ショウさ、ん、といれば、…きっと、しわあせ…」
「………」
「うう………」
「あーもう泣かないの〜〜〜」
「なんでショウさんじゃダメなの…？わかんないんです…わた、し……自分でもわからな、…う〜〜………」
「泣いたら明日、顔パンパンになっちゃうって前言ったでしょ〜〜」
よしよし、ってしてくれるショウさん。
私、最低なのに。
ショウさん、大人すぎるよ…
1つ上なだけなのに。
こんなに心が強くて、綺麗で。
「俺も思ってるよ〜、なんであの幼馴染なんだよ〜〜！ってね！」
「う…〜っ…」
「でも仕方ないじゃん、好きなのに理由なんてないでしょ？」
「……」
「……実はね、ここに来たとき、あの幼馴染いたの。ここに」
「……廉、が？」
「うん。殴ってやろうと思ったけど、何故かもう既に頬腫れてて氷で冷やしてたから、仕方なくごめんねって思いながら殴った」
「え？結局殴ったんですか！え？？？」
「まあしゃーないよね〜〜〜！」
だ、大丈夫かな…
本格的に心配してしまう。
立花さんの件で、既に結構赤くなってた気がするんだけど………。
容赦ないのが、ショウさんらしいけど。
「でもさ、そのあと、もっとムカついたことがあってさ〜」
「まさか…」
「うん、もう一発☆」
「ええ？！ほんとに大丈夫でした？！！」
「うーん…大丈夫じゃないかも？」
「え、ええ〜……」
「だってあいつさ、『俺の半身、よろしくお願いします。』とか言うんだよ？ムッカ〜ってきて！半身って！！！」
……もう1人の、私。
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◯◯(プロフ) - タイムマシンみたいなコメント欄です( ◠‿◠ ) (7月13日 1時) (
レス) id: de6e03f4bf (このIDを非表示/違反報告)
◯◯(プロフ) - 多分昔に2018年から年一ペースで読んでるとかいう書き込みをしたのですが、また読んじゃいました^_^大好きな作品です！！初めて読んだ頃からこんなに時間が経ってるのにびっくりするし、ここに書き込んでる人も大人になったのかなーって想像するだけでわくわくです^ ^ (7月13日 1時) (レス) id: de6e03f4bf (このIDを非表示/違反報告)
莉里(プロフ) - またいつか巡り合ったら読ませていただきます。確実に私のお気に入りの作品です。 (2022年6月25日 3時) (レス) id: fd324481c2 (このIDを非表示/違反報告)
莉里(プロフ) - たまたま検索していたところ、数年ぶりにこちらの作品を見つけました。懐かしな、何回も読み返したな、と思いながら読み始めると4時間ずっと読み続けてました。そして号泣していました。毎回です。こんな素敵な作品が残っていたこと、とても嬉しく思います。 (2022年6月25日 3時) (レス) @page37 id: fd324481c2 (このIDを非表示/違反報告)
ai(プロフ) - ほんと懐かしいな〜とコメント欄を眺めていたら、2017年の際にもしっかりコメントしている自分がいました（笑）この作品は中毒性がありますね。素敵な作品です。 (2021年9月29日 4時) (レス) id: a5a7435db3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ゆい☆
| 作成日時：2017年1月18日 12時
