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「もういいや、諦める」
「え？え？」
「どうせ最初から、私のことなんて眼中になかったようなもんだし」
はあーあ。ってため息ついて、
呆れたような顔で私を見る。
「せめて性格悪い子だったらよかったのに」
「さっきから何言ってはるんか…」
「ほら！これだもん！憎めないわ！」
もう話の内容が全然わからないけど、
でもなんだか、心なしか
心愛ちゃんの雰囲気が、柔らかくなった気がして。
「いーよ。別に。」
「メイク、教えてくれるん？」
「そうじゃなくて！友達！！！」
「あー！友達！！」
「…なってあげても、いいよ」
「ほんま？めっちゃ嬉しい！！やっとできた、女の子の友達ー！」
「は？」
心愛ちゃんの両手を持ってぶんぶん振ってたら、
顔を顰めた廉が、
ビニール袋片手に立っていた。
「あ！廉おかえり！あのね、今、
「聞いてた聞いてた。で、やっとできた、ってのはなんや？」
「やからー、高校入ってようやく女の子の友達できてん」
「えまって、Aこの前、夏祭行ったとか言ってたやん？友達と行ったて。あの友達どこいった？」
「………あ、…わすれてた……」
「ほんまか？嘘ちゃうん？」
「う、嘘ではない！」
「証拠見せてみろや」
とりあえずケイタイ。
アプリ開いて、どうしようってなってたら
むりやり廉が見てこようとする。
勘弁して！
お気に入りユーザーにしてるの廉と西畑だけなのに！
西畑が男だってバレる！
…バレてもいいんじゃないかとも思うけど。
なんか、いやだ。
それよりも
廉をお気に入り登録してるってバレる方が嫌！
「やめてよっ、」
「みせろやっ、」
「ああ！ばか！」
「ゲットー！……んーと……」
力づくで廉が勝ち取って、
画面みてる。
………いろいろ、ばれる……
「この西畑ってやつ？」
「………うん、」
「なんや、女やん！」
「……？」
急いで覗き込む。
西畑のアイコンは、
文化祭で女装してたときの写真になっていて。
「お気に入り登録2人て！」
「ともだちそれだけしか……」
「え？俺も友達扱い？」
「……」
「ちなみに俺のも見る？」
ほら、って見せてくれた廉のケイタイ画面
お気に入りユーザーのところには、
私の名前だけ。
「友達はお気に入り登録してへんよ？」
それって。
どういう意味。
画面から上げたら顔に、
ビニール袋投げられる。
「タオル入っとるから。はよ着替えろ」
聞けずじまい。
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◯◯(プロフ) - 最初に読んだのは一足遅い2018くらいなのですが大好きすぎて今から五周目入ります！！！年1ペースで読んでます大好き！！ (2022年12月22日 13時) (
レス) id: de6e03f4bf (このIDを非表示/違反報告)
momoka0709(プロフ) - このお話、本当に好きです。何回も読んでしまいます (2017年9月18日 0時) (レス) id: 4e5c643142 (このIDを非表示/違反報告)
平野ゆい - 私にもキュンキュンするような恋、したい！！ (2017年2月24日 22時) (レス) id: a265317775 (このIDを非表示/違反報告)
かのん - 悪役になりきれない、根っこは性格の良い心愛ちゃんが地味に可愛いです(T-T)噛ませ犬感がもう…… (2015年8月11日 1時) (レス) id: 07aca28da1 (このIDを非表示/違反報告)
もず(プロフ) - ほんとこの小説すきです！読むたんびに☆の一番右連打したくなります笑 こんな恋がしたかったです(;_;)笑 更新楽しみにしてます^^ (2015年6月7日 23時) (レス) id: 1d4cc7955f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ゆい☆
| 作成日時：2015年3月31日 21時
