ペットショップラブモーション♪番外総集編3(tk×in)

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よしよし、と伊野尾の頭をなでなですると伊野尾は高木の首に縋り付いた。


伊「だがぎぃ〜〜、だがぎ……」

高「どうした、慧。シュークリームを山田に内緒で食ったのがバレたのか？」

伊「ぢがう…っ！」

高「んじゃぁ〜、また山田の高い化粧品を黙って使ったのがバレたのか？大丈夫だ、俺が一緒に謝ってやるから、泣くな…」

伊「…ち、ぢがう〜〜うっ、ひっく……う〜う〜……」

高「じゃ、アレか？山田の命の次に大事なゲームを勝手にいじってパァにしたヤツか？」

山「なんですって！？あれ、伊野尾ちゃんだったの？？てっきり、大ちゃんだとばっかり思ってたのに…」

大「ほら、俺じゃなかったじゃ、ねぇかよ」

伊「そう、…だけど、そうじゃない……うっぐ、うっ…うっ……」



えぐえぐと泣く伊野尾をぎゅっと抱きしめて高木は

高「慧、頼む、泣き止んでくれ。お前に泣かれると俺はどうしたらいいか、わからない」


いまだ涙がぼろぼろ零れ、鼻水も出て、ぐしゃぐしゃな顔にそっとキスをする。


伊「お…俺は高木に命を助けてもらった…」

高「うん」

伊「その恩返しにここに来た」

高「うん」

伊「だけど、俺は高木に恋をしてしまった」

高「うん」

伊「本当なら雄同士、結ばれることなんて無いのに、高木も俺を好きだと、愛してると言ってくれて、俺は毛玉にならなくて済んだ。こうして高木と一緒にいられる。とても幸せだ。……でも、…でも、人魚姫は王子様を助けたのに愛されなくて、海の泡になって消えてしまった…。どうして人魚姫は王子様に愛されなかったのだ？王子様をナイフで刺せば、自分は生きられたのに、どうして自ら泡になってしまったのだ？」

高「人魚姫は自分の命よりも大好きな王子の命を取ったんだ。それが【愛】だろ。俺だって、慧が危険に晒されたら、自分の命を投げ打ってでも守るさ」

伊「……俺もいつか高木に愛されなくなったら、毛玉になって消えてしまうんだろうか…。もし、俺が毛玉になったら、その胸のポッケでいいから、入れてくれないか？いつでも高木の心臓の鼓動を感じていたいのだ…」

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