17:*Virgo* ページ18
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星奈の反応が可愛すぎて一生眺めてられる。
頬杖をついてその姿を追っていると、階段につまづいた星奈が伊黒に抱き抱えられた。
「…テメ、」
勢いに任せて立ってしまったが我に返る。
そういやアイツは好きな女が居たんだっけなァ…。
隣に座ってる女がうざってェから、宇髄を置いて先に講義室を出る。
「…はァ……くそ…4限かァ」
ぐしゃ、と朝に整えた髪を無意識に崩していた。
俺は3限で終わる。90分どっかで待たなきゃいけねェ。
食堂は人が多いしやっぱ図書館かァ？
「……考えんの…面倒くせェ…」
＿けど星奈の為だったら、こういう面倒くせェ思考も何ら苦じゃなくなる。
裏口で２時間ぐらいあいつを待つのなんか余裕だった。
実物を見れねェ代わりに、インスタの投稿を見ながら暇をつぶしてたらいつのまにか時間なんか経ってた。
「オイオイ旦那さんよォ、何も言わずに先に出ていくなんて寂しいじゃねェの」
「お前がさっさと女撒かねェからだろォが」
「そりゃどうも悪いね。…お前なんか嫌な事でもあった？」
「ア？ んだよ」
「いやァ、その画面開いてっからよ」
珍しく女を連れ歩いて来なかった宇髄が顎で俺の手元を指す。
画面は星奈の投稿ページで、別にこいつには打ち明けてるからやましい事なんざねェが、不快に思ってホームに戻った。
「…好きな女の顔は見てェもんだろォ」
「熱いねぇ。たくお前があんだけ口説いてんのにあの姫さんはよく気付かねぇな？」
「鈍いのも可愛く見えてくんだよ」
さっさとこの話を切り上げてェが生憎俺達は次は空き時間。
恐らくこいつの魂胆は食堂に俺を連れて行って、軽食を摂りながら話を続けるつもりだ。
「うし、じゃあ空き時間食堂でも行くか！」
「……ほらなァ」
「あ？ 何だ？」
「何でもねェ。こっちの話だ」
結局こいつの自称恋愛講座とやらは90分余す事なく盛り込んで語られ続けた。
何でこいつこの大学入れんたんだァ？ まじで理解できねェ。
だが宇髄のお陰で空きの90分は退屈せずに済んだ。
俺たちは次の授業で終わりだ。
「んで、今日はAちゃんと一緒に帰んの？」
「あァ。まだ言ってねェけど」
「おま…強引もよくねェぞ？ ちゃんと許可とらねェと」
「分ァってんよォ」
そうはいうがよぉ…宇髄。
星奈の事になると、どうしても行動が先に出ちまうんだよ。
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おそらまめ(プロフ) - kさん» k様、過去作品にもいくつか触れて頂いているようで、とても嬉しいです。天才だなんて恐れ多いお言葉です……でも嬉しいです。k様が読みたくなるような作品を今後も作っていければと思っております。ありがとうございます(^^) (6月16日 2時) (
レス) id: bb8d3426f9 (このIDを非表示/違反報告)
k - まさかこの作品がおそらまめさんだったなんて、、、この作品もすごい素敵です！！！！おそらまめさんは天才ですか？？ (6月15日 22時) (レス) @page50 id: 5d2f3eba17 (このIDを非表示/違反報告)
yukino(プロフ) - この作品もとても面白いです！！！！ 実弥さん最高です！！ こんな面白い作品を書けるなんて尊敬します！！ (2022年1月17日 19時) (レス) id: b465ac1425 (このIDを非表示/違反報告)
おそらまめ(プロフ) - 美桜さん» 美桜様、ありがとうございます(^^)もう作者の実弥シリーズの作品だけでそれこそ短編集出せそうですよね（笑）そんな…嬉しい事を言って下さって…。懐かしいキャンパスライフの日々、思い出しますね…！ (2020年11月27日 9時) (レス) id: 77433e9bba (このIDを非表示/違反報告)
美桜(プロフ) - ううう、こちらも名作！本出してください！即買します！何回も読み返して、キャンパスライフを思い出してます(^-^) (2020年11月26日 12時) (レス) id: a2ac9ececf (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：おそらまめ
| 作成日時：2020年3月27日 0時
