其ノ肆拾伍 ページ2
＜前回までの粗筋＞
Aと涙香は、涙香の挨拶のために、重役の元を訪ねていた。
首領の元を訪ね終わった二人が次に向かったのは……
Aside
「やっほー！龍くん！」
「失礼する。」
龍くんが昨日と同じような呆れ顔で、溜息をついた。
そのまわりには、樋口ちゃんや、黒蜥蜴の長たちが居る。
広津さんと銀は知ってるけど、絆創膏の子は知らないなぁ。
なんか向こうも驚いてるし。
ま、そのうち紹介してくれるだろうから、別にいっか。
「昨日ぶりだね、龍くん。
云われた通り、午前中に来たよ。」
「遅かったな。
もう少しで、任務に行くところだったぞ。」
「あぁ……ごめん、ごめん。
首領とエリス嬢に捕まっちゃってさ。
まぁ、エリス嬢はいいとして……
あのロリコン、ほんと何なんだろうね？」
「いや、お前らこそ何なんだよ！？」
絆創膏の少年が、突然そう叫ぶ。
その瞬間、龍くんと、涙くん以外の人の顔が青くなる。
その様子が可笑しくて、私は吹き出してしまった。
「まぁ、そうなるよねぇ。
君からすれば、部外者だもん。
じゃ、自己紹介といきますか！私は、夏樹A。
聞き馴染みないかもだけど、役職は首領補佐。
つまり、首領の次にこの組織で偉い人間ってこと。
ま、表向きないことにされてるから、権限も何もないけど……幹部なら顎でも使えるよ。」
私の自己紹介を聞いて、少年の顔も青くなる。
「却説、少年。君の名前は？」
「……黒蜥蜴、十人長の立原道造です。
あの、先刻は……知らなかったとはいえ、その〜
すんませんした！」
わ〜、綺麗な謝罪だねぇ。
「別に気にしてないよ。
えっと……立原クン、ね。宜しく〜」
「はい、宜しく御願いします。」
「って、私たちの自己紹介はどうだっていいの！
それより、涙くん……挨拶して？」
「嗚呼。黒岩涙香だ。
訳あって、下級構成員からAの部下に昇進した。
宜しく頼む。」
私達三人の自己紹介を聞いていた残りの四人が互いに顔を見合わせる。
「知っているとは思うが、遊撃隊隊長の芥川龍之介だ。」
「改めまして、樋口一葉です。宜しく御願い致します。」
「黒蜥蜴、百人長の広津柳浪です。
宜しく御願い致します。」
「…………」
「って、銀。お前も自己紹介しろよ。
ったく……この不気味なのが銀だ。」
不気味と云った瞬間、銀が立原クンを睨みつけた。
……仲、悪いのかな？
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舞花 ひめ(プロフ) - るぅとさん» 有難う御座います！そう云って頂けると私も頑張れます！これからも応援、宜しくお願い致します。 (2019年8月22日 7時) (
レス) id: 6d7eb9b273 (このIDを非表示/違反報告)
るぅと(プロフ) - 更新お疲れ様です！！ ご自分のペースでいいので頑張ってくださいっ (2019年8月18日 22時) (レス) id: 4ba8ceef5d (このIDを非表示/違反報告)
舞花 ひめ(プロフ) - いずなさん» 有難う御座います！楽しみにして下さってる皆様の為にも、引き続き頑張って行きますので、これからも宜しく御願い致します。 (2019年7月8日 6時) (レス) id: 052a536090 (このIDを非表示/違反報告)
いずな - この物語面白いです！忙しいと思いますが更新頑張ってください！続き楽しみに待っています (2019年7月6日 2時) (レス) id: f5ee51c946 (このIDを非表示/違反報告)
舞花 ひめ(プロフ) - ▼とあるヰ琉兎さん» 有難う御座います！更新頻度が落ちないよう努力していくので、これからも応援、宜しく御願い致します。 (2019年6月1日 18時) (レス) id: 90e19b9523 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：舞花 ひめ | 作成日時：2019年6月1日 8時
