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大通りに出れば人通りも多いので、バレないか人目を伺う。
そんな私と対照的に北斗は平然としていた。
｢北斗って人目とか気にしないの？｣
｢んー、わりと気にするよ？｣
｢そうには言えないけど……｣
怪しむようにじーっと見つめると、そんな見られても
何も出ないよと笑われた。
だって今をときめくジャニーズが歩いてたら
みんな気づくにきまってる。
｢俺見つかったらすぐ逃げるもん｣
｢ほんと？こんなゆっくり歩いてるのに？｣
私が畳み掛けるように尋ねると
北斗はんー、と声を漏らし
｢だって早足だったらAちゃんと話せる時間減るじゃん｣
そう言って愛おしそうに私を見る。
私は恥ずかしくなって手で顔を隠した。
まるで北斗に口説かれているかのような変な気持ち。
｢じゅっ、樹になんか吹き込まれたの？｣
｢ううん、てかすごい言い方だね｣
ははって声に出して笑う北斗。
だってこんなこと北斗に言われると思ってなかったから。
誰かの影響かなとか思うじゃん。
今日の北斗はなんか変だ。
｢危ないからこっちおいで｣
｢あ、うん｣
腕を引かれて歩道側へと移る。
やっぱり北斗は優しい。
大我くんのとこに行きにくかった時も
北斗は助け舟を出してくれた。
｢そういえば、この前はありがとう。
大我くんのとこに行きやすくしてくれて｣
｢そんなお礼言われるほどのことじゃないよ｣
｢ううん、そんなことない｣
ぱっと顔を上げると北斗は複雑そうな顔をしていた。
｢ねぇ、京本とは最近どうなの？｣
｢んー前よりは距離縮まったかなって感じかな｣
｢……そっか。良かったね｣
北斗は苦しそうに笑う。
そんな北斗の様子に違和感を感じずにはいられなかった。
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すず(プロフ) - くるみさん» ありがとうございます!!ぜひきゅんきゅんしちゃってください笑これからも楽しんでいただけるように頑張ります！ (2021年3月9日 22時) (
レス) id: 9dcddaef74 (このIDを非表示/違反報告)
くるみ(プロフ) - いつもキュンキュンしながら読ませてもらっています！続きめちゃめちゃ気になります。これからも頑張ってください。 (2021年3月9日 14時) (レス) id: eca9d0649e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：すず | 作成日時：2020年12月20日 13時
